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更新日:2024年8月8日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和6年8月8日(木曜日)
11時15分~11時30分 会見室
知事:よろしくお願いします。
産経(幹事社):幹事社の産経新聞です。よろしくお願いします。
今日は、発表事項がないということですので、幹事社から1点伺います。
5日に、地方の審議会が、最低賃金について、県内は52円という引上額を答申されまして、引上率で言いますと、前年度5.46%ということなんですけれども、改めて知事の受止めをお聞かせください。
知事:最低賃金の引き上げは、シングルマザーなど弱い立場の女性就労者や少子化対策、さらには地方への人口移動を促すための非常に重要なものだというふうに考えております。
県は、これまでも、茨城県の経済実態に合わせた最低賃金の引き上げが行われるよう、県内の経済団体であるとか、労働局、あるいは、地方最低賃金審議会などに対して、様々な機会で理解を求めてきたわけでございます。
今回、国の最低賃金引上目安額の2円上乗せの52円の引き上げで、最低賃金の額を1,005円とする答申がなされました。
この答申により、一応の最低賃金の額が、例えば、栃木県の最低賃金額を超える形にはなるわけでございますが、茨城県の経済実態を踏まえれば、まだまだ引き上げが必要ではないかというふうに考えております。
経済実態的には全国で9位の茨城県、もし全国9位の最低賃金額とすると1,040円程度になるわけでございますので、こういう経済実態の十分反映された最低賃金の水準になるよう、引き続き、県としても努力をしていきたいというふうに考えております。
産経(幹事社):ありがとうございます。
知事は、答申が出た日の談話でも、今後、積極的な引き上げということについて関係機関に働きかけをというふうにおっしゃっていますけれども、具体的な対応として、何か検討されているものはあるのでしょうか。
知事:引き続き、データを示しながら、茨城県の経済実態にふさわしい最低賃金の水準について、関係各所に理解を求めていくという努力を進めてまいりたいというふうに考えております。
産経(幹事社):ありがとうございました。幹事社からは、以上です。
各社さん、お願いします。
茨城:茨城新聞社です。よろしくお願いします。
県が虐待を認定した東海村の第二幸の実園の処分に関する質問なのですが、3か月間の指定効力の停止の処分が今月18日から発効するということですけれども、県としては、入所者のほかの施設への移転希望の聞き取りや支援を行ってきたと思いますが、今、どのぐらいの方が移転を希望されていますでしょうか。
知事:保護者にいろいろ相談を受けておりまして、そのうち、おひとかたを除いて、全てそのまま残るという希望でございますので、今のところ、場所の移転の相談という意味では、そういう状況であるので、まだ具体的な調整には入ってきていないということです。
茨城:ということは、9割以上の方が残るということで、利用者支援を施設側が給付金を受けずに続けていくという方針ということでしょうか。
知事:そういうことです。
茨城:そうなると、知事は、以前の会見で、そういう状況になった場合は、しっかり運営状況を確認するなどの対応を取るというふうにおっしゃっていましたが、改めて今後の対応方針をお聞かせください。
知事:そういう状況であったとしても、県としては、指定効力停止期間中においても、随時、現地調査などを行って、十分、適正な運営が行われているかどうかを確認していくという対応を続けていきたいというふうに思っています。
茨城:ありがとうございます。
朝日:朝日新聞です。よろしくお願いいたします。
県立高校の特色選抜について伺います。
先日、県教委から、来年度の水戸第一高校の野球経験者対象の特色選抜を来年度入試から取りやめる方針が示されました。
この判断について、知事の受け止めをお願いいたします。
知事:水戸第一高校、直近5年間の志願倍率も県内で最も高い状況であります。
そのような中で、水戸第一高校への進学を目指す中学生にとって、特定の部活動のみを対象とした特色選抜、これは不公平ではないかという声が届いておると聞いております。
入学選抜における公平性の観点から、県教委の判断同様、このまま継続することは適切ではないと考えておりまして、今回の決定を私としても支持したいというふうに考えております。
NHK:NHKです。よろしくお願いします。
大洗町の高速炉の研究施設「常陽」につきまして、原子力安全対策委員会に加えて、今月2日に原子力審議会でも基本的に了承とする評価が出ましたが、これについてどのように受け止めておりますでしょうか。
知事:原子力審議会でも、先日、「常陽」の今後の高速炉の研究開発や人材育成に活用するなどの原子力政策上の位置付けについて、国から説明を受け、了承されたというふうに承知しております。
国からは、医療用ラジオアイソトープの国内製造及び安定供給に「常陽」を活用していくという説明があったということでございますし、審議会の委員からも、がん治療に有効な医療用ラジオアイソトープを国内製造することについて期待をする意見もいただいており、私としても期待しているところでございます。
一方で、事前了解については、県の原子力安全対策委員会及び原子力審議会の結果に加えて、現在、照会している隣接市町村の意見を踏まえて、今後、判断したいというふうに考えております。
NHK:ありがとうございます。
NHK:それから、最低賃金の件なんですけれども、県として、例えば、目標とする金額ですとか、そういったことを達成するために、今後、具体的にどう取り組んでいくかということがあれば、お伺いできますでしょうか。
知事:先ほどお答えしましたとおり、引き続き、県の経済実態などの資料をしっかりと作成し、あるべき本来の最低賃金の水準について、関係各所に理解を求めていくという努力を引き続き続けていきたいというふうに思います。
NHK:ありがとうございます。
読売:読売新聞です。お伺いします。
先日なんですけれども、県の教育委員会の方で、文科省への懲戒処分の件数の漏れの話が出たと思うんですけれども、これについて、知事の受け止めと、原因はどのように説明されているか、教えてください。
知事:採点誤りについて、1,000人を超える処分者が出たことから、別表で整理し、計上の際にその確認の不足があったというふうに私のところでも報告を受けております。
今後同様の問題が発生・再発しないように、確認を徹底して、正確な情報の報告と透明性の確保に努めていってもらいたいというふうに思っています。
読売:ありがとうございます。
東京:東京新聞です。
高速実験炉「常陽」について、追加でお伺いします。
知事が述べられましたとおり、今後の安全対策工事の事前同意については、県としては、近隣の市町の意向を確かめた上で判断するルールになっていまして、それとは別に、大洗町は大洗町で判断するという形になっていますが、県としては、今後、判断に向けてどのようなスケジュール感で臨まれるのかを教えてください。
知事:事務的に意見照会を、現在、隣接市町村に行っている段階です。その結果を踏まえた上で判断していくということで、まだ回答も何も来ていませんので、それ以上の具体的なことは申し上げられない状況です。
東京:現在、回答を求めて、一部は返ってきているというか。
知事:まだ返ってきていません。
東京:形式上なんですけれども、そういう各隣接自治体さんの意見を聞く上で、改めて県を含めた会議みたいなものを開かれて決定するみたいなことなんですか。それとも、意見をもらった上で県として判断するということですか。
知事:県として判断します。後者です。
東京:まだ時期としてはいつ頃というのは見えていないという感じですか。
知事:まだ回答ももらっていないので、よく分かりません。
東京:分かりました。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
ちょっと話題が変わるのですけれども、今、終盤を迎えましたパリ五輪についてお伺いします。
大分メダルなんかも出て、知事もテレビなどで観戦されていると思うのですが、県勢の活躍について、何か感想があればお願いします。
知事:パリオリンピックではメダルラッシュが続いており、県にゆかりのある方も大変活躍していただいていて、我々県民にとっても非常に勇気づけられているのではないかなというふうに思っています。
特に、柔道男子81㎏級でオリンピック二連覇を果たされた永瀬選手、それまでの苦労であったり、そういうことを乗り越えながら見事に連覇を達成された姿は大変感動的でした。
また、私のところに事前に訪問していただいたフェンシング・フルーレ団体に出場した永野選手、彼は、リザーブでありながら、非常に不安定な精神状況を乗り越えて、金メダルの獲得にものすごく貢献したということで、ある意味、彼の生き様みたいなものが我々茨城県民にとって感動を呼んでいるのではないかなと、私自身も個人としても非常に感動いたしました。
そういう中で、是非、これからも、県ゆかりの方々を含め、オリンピアンはますます残りの日程で頑張ってほしいなというふうに思います。
茨城:ありがとうございます。
産経(幹事社):ほかにありませんでしょうか。
ないようですので、終わります。
知事:ありがとうございました。
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