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更新日:2024年10月2日
この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は、こちらから視聴いただくことができます。
「リスカの地上絵」プロジェクトについて
中国による日本水産物及び台湾による日本食品の輸入再開について
(作成:報道・広聴課)
令和6年10月2日(水曜日)
10時45分~11時20分 会見室
知事:お願いします。
共同(幹事社):お願いします。
幹事社の共同通信です。
本日、知事から発表事項が2つあるということで、1つずつ説明のほうをお願いいたします。
知事:まず、茨城をたべよう収穫祭について発表いたします。
2012年から2019年まで県内で実施しておりました「茨城をたべよう収穫祭」ですが、より多くの方に県産農林水産物のおいしさや、あるいは、本県の魅力を知っていただくために、初めて都内で開催することにいたしました。
開催日は、10月26日の土曜日と27日の日曜日、この2日間で、時間は11時から18時としておりますが、東京メガイルミとのコラボ企画ということでございますので、お店によってはこの終了する21時まで営業するということになっておりまして、収穫祭に出店する事業者さんも、希望に応じて21時まで営業することとしております。
県産食材を使用したグルメブースや、新鮮な野菜などを販売するマルシェブース、それから、観光PRや収穫体験、お箸づくり体験など、本県の魅力を丸ごと都内で楽しめるイベントにする予定でございます。
このイベントをきっかけに、茨城ファンを増やして、県産食材の認知度向上や県内への観光誘客につなげていきたいというふうに考えております。
出店者の御紹介でございますが、今回、和栗やさんや水戸駅にございます「いばらき地酒バー」、県内の各種クラフトビール、サザコーヒー、フェス・イベントで大人気の酒趣SYU-SYUのメロンまるごとクリームソーダ、それから、クックバーンの常陸牛メニュー、まるみつ旅館のアンコウ料理など、県内の生産者、JA、市町村など自慢の農産物やグルメが集まっております。
また、10月12日から14日に水戸市で開催されます「シン・いばらきメシ総選挙2024」にエントリーしているグルメについても、この収穫祭に特別出店をしていただく予定でございます。市町村が新たに開発した渾身のグルメもこの地でお楽しみいただきたいというふうに考えております。
次が、イベントでございます。3ページ目ですが、今回のスペシャル企画として、県内にある竜神大吊橋のバンジージャンプをイメージしまして、下に落ちるのではなくて、上に上がるという逆バンジーを準備しております。
また、秋の季節を感じていただくため、アイキャッチとして「やきいも櫓」を設置して、焼き芋を味わっていただきます。
このほか、開催時期が10月下旬ということで、ハロウィンイベントも実施いたします。
また、冒頭にも触れましたが、2年連続、「全国の行ってよかったイルミネーションランキング」第1位などを獲得している東京メガイルミも同時開催していただき、入場料無料でイルミネーションをお楽しみいただける趣向となっております。
そのほか、体験コーナーとして、農産物の収穫体験や、鹿島アントラーズさんとコラボしたキックターゲット、丸太切りの体験やお箸づくり体験、キャンプ体験、そば打ち体験、大洗水族館のタッチングプールなどの企画も用意しております。
次のページです。
ステージイベントですが、26日の土曜日については、スペシャルゲストで、磯山さやかさんと、本県出身で「ウマ娘」の声優をなされています田所あずささんのお二人をお招きしてトークセッションを予定しております。
また、安達勇人さんや、茨城アフターデスティネーションキャンペーンを機に結成いたしました「いばらき若旦那」によるライブも予定しております。
また、詳細は調整中ですが、ゆるキャラPRや市町村PR、ハロウィンイベントなどをステージイベントとして実施する予定でございます。
発表内容は、以上でございますが、是非、皆様、御来場いただきますよう、よろしくお願いいたします。
1項目は、以上です。
共同(幹事社):この件について、質問がある社はお願いいたします。
NHK:NHKです。
1点だけ、シン・いばらきメシ総選挙2024のエントリーグルメも出店予定と。ここはグランプリを取ったところが。
知事:グランプリに限らず、希望していただけるところに、是非、出店いただけるような機会を提供したいと思います。
NHK:ここの写真に載っているやつは出るみたいな予定なのでしょうか。
知事:まだ確定してはいませんが。
事務局:ここのは確定しています。
知事:これは確定しています。失礼しました。
NHK:分かりました。ありがとうございます。
知事:グランプリかどうかは確定していません。
読売:読売新聞です。よろしくお願いします。
今の質問に関連してなんですけれども、グランプリを取ったグルメが出ることは決まっているんでしょうか。それは決まっていないんですか。
知事:グランプリがどれか決まっていないので、出店交渉が決まってからということになるかと思いますので、ここに載っているところ以外だと、それによるかなと。でも、多分、大丈夫だろうと。
読売:知事としては、出てもらいたいということですか。
知事:グランプリですので、是非、こういう場でプロモーションしたいと思っていますので。
読売:ありがとうございます。
茨城:茨城新聞です。よろしくお願いします。
今回、120事業者以上が集結ということですが、このぐらいの規模で県外で行われるイベントというのはこれまでにあったのでしょか。
知事:県外で行われるイベント、私の記憶ではないです。この程度くらいの規模で、うちの県ではないけれど、都内のこのイベント会場でやったイベントがあって、ネギか何かに関わっていたと思うんですけれども、それで同じぐらいの人数は集めていたようなので、我々としても、入場者数は、是非、それを超える形で目指していきたいなというふうに思っています。
茨城:県としては、県外で行われるこういった収穫祭のイベントとしては最大規模ということですか。
知事:そうですね。
茨城:分かりました。ありがとうございます。
共同(幹事社):共同通信から1件だけ。
トークセッションのほうはテーマなどは決まっているんでしょうか。
知事:「茨城をたべよう」ですので、茨城の食は当然入ってくるかと思いますが、そのほか、様々、茨城の魅力についてトークしていただければなというふうに思っています。
共同(幹事社):ありがとうございます。
共同(幹事社):それでは、2件目の発表について、御説明をお願いいたします。
知事:次が、最近、新しいたくさんの絵が見つかったと言われて話題になっています「ナスカの地上絵」に似ているプロジェクトでございますが、今年、水郡線の全線開通90周年を迎えるわけですけれども、その特別企画としまして、「リスカの地上絵」プロジェクトを発表したいというふうに思っております。
今年の12月に水郡線が全線開通90周年を迎えますが、これを盛り上げるため、誰もが知っている超定番スナックの「うまい棒」を使って地上絵を描くというプロジェクトを実施したいというふうに考えています。
「うまい棒」といえば、最近、ちょっと値上げのニュースなんかも流れていたんですけれども、「うまい棒」といえば、手に取ったことがない人がないほど有名なお菓子でございますが、なぜ「リスカの地上絵」ということになっているかといいますと、御存じの方もいると思いますが、「うまい棒」を製造しているのがリスカという会社でございまして、そのリスカが製造する「うまい棒」で作る地上絵ということで、「ナスカの地上絵」にちなんで「リスカの地上絵」という命名にしております。
また、実は、「うまい棒」が誕生した地は大子町なんです。リスカの工場がちょうど水郡線の線路の近くにありますので、現在も「うまい棒」の製造が行われているということでございます。
水郡線の沿線で誕生した「うまい棒」を使って地上絵を作るというこれまでにないプロジェクトということでございます。
地上絵のサイズは、縦12メートル、横20メートルということで、この地上絵に使用する「うまい棒」は5万本を超える数になる予定でございます。
縦に繋げるとエベレストの高さに匹敵するぐらいの長さ、8,000メートルを超えるということでございます。
「うまい棒」を敷き詰めて地上絵を作るわけですが、私の写真の一部のこういう例を挙げていますけれども、「うまい棒」は様々な種類がございますので、これを色味に合わせて並べることでこういう表現ができるということでございまして、実際にどのような地上絵になるかはまだお披露目できませんが、お披露目を是非楽しみにしていただきたいと思います。
デザインとしては、水郡線全線開通90周年をお祝いするようなデザインにする予定でございます。
スケジュールでございますが、今月から水郡線の沿線の市町で開催されるイベントで来場者に参加してもらったり、沿線の学校や関係団体の皆様にも御協力いただいて地上絵の制作を進めてまいります。
地上絵が完成するのは11月末になる予定でございまして、11月30日と12月1日に大子町で開催される「水郡線フェス」に合わせてお披露目をしたいと考えております。
なお、展示後、使用した「うまい棒」は、御協力いただいた関係者や水郡線利用者の方などに配布する予定でございます。
先ほど申し上げた地上絵作りに参加してもらうイベントですが、現時点で決まっているものはこのパネルにあるものでございます。
10月13日、14日の「シン・いばらきメシ総選挙2024」の会場でも行いますので、お越しいただいた際には、是非、「うまい棒」の「リスカの地上絵」に御協力いただければと思います。
そのほか、沿線の学校や団体、JR東日本やリスカ、「うまい棒」の販売元であるやおきんなど、関係者の皆様にも地上絵の制作に携わっていただきます。
イベントなどの追加情報や地上絵の制作の様子は、特設サイトやSNSで随時御紹介をしていきます。
こちらが地上絵を展示する周辺の場所でございます。手前が常陸大子駅になりますが、少し歩いた高台にあるだいご小学校のグランドに地上絵を展示する予定でございます。
お披露目の当日は、熱気球体験もできますので、はるか上空からこの地上絵を楽しむこともできるような趣向にしております。
最後に、プロジェクトの概要のまとめでございますけれども、「リスカの地上絵」の主催は、本県と水郡線沿線の市町で構成する茨城県水郡線利用促進会議で、このプロジェクトを通じて、水郡線のPRはもとより、沿線地域の方々に水郡線をより身近なものと感じてもらう機会になればと考えています。
私からの発表は、以上です。
共同(幹事社):幹事社から、幾つかお聞きしたいんですけれども、このお披露目の時は熱気球の体験なども行うということだと思うんですけれども、ほかに、例えば、小学校の屋上から地上絵を見られたりだとか、ドローンで撮影して、スクリーンに映して、こんな絵になりましたとか、そういう熱気球以外で地上絵全体を見渡せるようなものはあったりするんでしょうか。
知事:ドローンなどで、この地上絵の作成風景は、随時、映像として提供していく予定でございますし、当日もドローンからの映像が見られるような、そういう取組は考えたいというふうに思います。
学校の屋上から見られるかどうかというのは、学校の屋上に入れるかどうかということに関わるので、ちょっとこれは検討が必要かなということと、学校の屋上だとよく分からないんじゃないかという可能性もあるものですから、ちょっと検討する必要があるかと思います。
共同(幹事社):ありがとうございます。
あと、地上絵作りに使用したうまい棒は配布してということだと思うんですが、一応、作成までに1、2か月というところであると思うんですけれども、湿気たりとかはしないんですか。
知事:ちゃんと包装されている「うまい棒」を使いますので。かつ、プラスチックの台みたいな、トレーみたいなところに並べて、そのトレーをまた並べるという形で絵を作成していくものですから、衛生上、問題ない形で使用しますので、安心して食べていただけるような形で配布したいというふうに思います。
共同(幹事社):ありがとうございます。
それでは、この件に関して、質問がある社はお願いいたします。
茨城:茨城新聞です。
今回のデザインについては、いつ頃、公表される予定とか、そういうのはあるんでしょうか。
知事:地上絵のデザインはお披露目で公表と。
その間に映ってくるので、だんだん見えてきちゃうというのがありますけれども、デザインをあらかじめ公表するというつもりはないですね。
茨城:実際に見て、分かるという。
知事:はい。作業風景をSNSで流しますから、だんだん出てくれば、埋まってくるので、分かってきちゃうと思うんですけれども。
茨城:一連の並べる作業というのは、1日でやるんですか。
知事:トレーに並べていますので、現地のグラウンドに並べる作業は1日もあればできるんじゃないですかね。
茨城:ありがとうございます。
事務局:ちょっと補足させていただきます。
並べるのは展示する直前です。そこで一気にやるような予定でございます。
知事:そのつもりで質問したんだよね。
ほかには。どうぞ。
NHK:NHKです。
先ほど、ちょっと値上げをされたという話もあったんですけれども、費用としては、これだけ結構数があるとそれなりにかかるのかなと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
知事:リスカ様の御厚意で、特別価格で使わせていただくことになっておりますので、費用も抑えた形で使わせていただきます。
共同(幹事社):それでは、発表事項以外のことについての質疑に移らせていただきます。
まず、幹事社の共同通信から、2点、項目をお聞きします。
1点目は、県内のナンバースクールに関してなんですけれども、今年1月の総合教育会議で、知事は、教育委員からの問題提起を受けて、学校の名前から枠にはめて変化を妨げてしまっている可能性がないのか研究する必要があると思うと述べ、議論の必要性を示していましたが、先日の文教警察委員会などでの県議の提案を受けて、検討委員会の設置については頓挫したという形になりました。
改めて、設置中止に至ったことについて、知事はどうお考えですかというところと、また、卒業生とか地域の意見も聞きながら慎重に進めるべきだなどの反対意見が出されましたけれども、これについてはどう受け止めているかというところ。
そして、これらを踏まえて、ナンバースクールの校名変更の必要性について、今後、どのように議論をしていくべきだとお考えでしょうか。
よろしくお願いします。
知事:ナンバースクールの現状という問題が、要するに、全国のナンバースクールの半分ぐらいが茨城にあるという現状でございまして、それが一体、茨城県の今の教育界の現状にどういう影響を及ぼしているのかと。こういうことは議論を当然するべきだと思いますし、この議論を問題提起として県民の皆様に提示するということは、当然、あってしかるべきなんじゃないかなというふうに思っています。
ただ、一方で、校名に対する愛着心というのはOBの方を中心に非常に熱いものがあるということも重々承知しておりまして、恐らく、猛烈な反対の声が上がることもよく理解しております。
したがって、今回、我々の趣旨としては、ナンバースクールというのが非常に茨城県の特異な形で、そのナンバースクールだけじゃないんですけれども、ナンバースクールが体現する今の茨城県の教育の現状というのに課題があるかもしれないということをきちんと議論をして、その議論を問題提起として皆様に提示すると。ナンバースクールを廃止するとか、ナンバースクールをやめるとか、そういうことを目的とせず、今の茨城県の教育の現状というものをみんなで考える一つのきっかけにしようということで、検討委員会ということを考えたわけですが、議論をした結果を示す、それが表に出るというのが、本来あるべき形で、その議論を始める前から表に出てしまった、あるいは、根回ししてしまったという、ちょっと言い方は変ですけれども、議会などにも話してしまった、説明してしまったということで、皆さん、逆に、よく我々の趣旨とかを十分理解いただけない段階で非常にヒートアップしてしまったというものが私の見るところの現状かなというふうに思います。
ここは、検討委員会といって議会などにも御相談申し上げた話は一回やめて、ちょっと皆さんが冷静になる時間を置いて、ただ校名の問題だけじゃなくて、教育界の教育の問題、今の茨城県の地方創生という観点で言うと、非常に問題が多いのが実は教育界だというふうに私は考えているものですから、そういう問題点をしっかりと議論して、そういう問題提起を県民の皆様に行っていくという作業は、これはやめる必要はないんじゃないかなというふうに思っていますので、これは粛々とまた時期を見ながらやっていきたいというふうに思っています。
共同(幹事社):ありがとうございます。
共同(幹事社):2点目なんですけれども、昨日、石破内閣が発足しました。これに対する知事の受止めと、地方や県内の課題に対して求めること、期待することなどがありましたら、教えてください。
知事:石破内閣が誕生したということで、心からお祝いを申し上げたいというふうに思います。
私も、最初の立候補した選挙のときには、そのときの石破議員に何度も何度も県内にお越しいただいて、一緒に車に乗って選挙活動を行っていただいたり、様々助けていただいたという記憶もございますので、非常に茨城県でも人気の高い石破総理が誕生したというのは、茨城県民にとっても非常にうれしいニュースなのかなというふうに考えています。
昨日の記者会見の中で、総理が様々お話をされておりましたが、地方の創生なくして日本の成長なしというような、そういう地方創生に対する熱い思いをお持ちの方ですので、是非、この人口減少社会の中で、非常に厳しい状況に真っ先になる地方の活性化のための様々な政策を打ち出していっていただきたいなというふうに私は考えております。
期待しております。
共同(幹事社):ありがとうございます。
幹事社からは、以上です。
それ以外の件について、質問のある社はお願いいたします。
NHK:NHKです。
先ほどと関連して、2点ほど伺わせてください。
まず、最初にお話しされたナンバースクールについてなんですけれども、今のお話を伺うと、一旦、時間を置いて、冷静に置いて、議論が必要だということは知事も認識されているというふうな話なので、改めて、どういう形かは分からないのですけれども、議論をしていきたいというふうな考えで受け取ったんですけれども、そういう認識でよろしいですか。
知事:我々、少なくとも内部できちんと有識者などを交えながら、教育の問題点、ナンバースクールを含め、様々な問題点を様々な角度から議論をすることは当然やらなきゃいけないというふうに思います。
今までこうだったから、絶対に議論もしちゃいけないということを、皆さん、思っているわけではないんだと思うんですが、議論をして、問題提起という形になるかと思うんですけれども、将来的に問題提起などをできたらいいかなという思いで始めた話なので、しっかりと検討自体はしていきたいなと思います。
NHK:ありがとうございます。
NHK:もう1つ、話は変わってしまうんですけれども、先日、中国が日本の水産物の輸入を段階的に再開するという話と、あと、台湾も県産品の一部輸入の再開をされました。これの受止めについて伺いたいのと、期待したいことだったりとかもあれば、よろしくお願いします。
知事:私の就任以来、台湾、中国、韓国という本県産品の輸入規制を行っている物の輸入規制の撤廃を国に対してずっと要望してまいりましたので、今回の動きについては大いに歓迎したいというふうに思います。
ただ、中国の輸入規制の段階的な撤廃というか、解禁という話は、非常にまだ先が見えない不透明な話でもありますし、台湾においての茨城県からの輸入の解禁についても、対象がほとんど限定的だと、我々にとっては限定的な輸出品目だということもあって、もろ手を挙げてという状況ではなく、しっかり状況をこれから注視していきたいというふうに思います。
一方、県でできることとして、こういう動きをさらに加速していくためにも、台湾、中国、韓国という我々の近隣の国々との交流というのを民間ベースでどんどん活発にしていく必要があるのかなというふうに感じていますので、今後、そういう努力は、引き続き、県としても積極的に取り組んでいきたいというふうに思います。
朝日:朝日新聞です。よろしくお願いします。
9月30日で東海村のJCOの臨界事故から25年を迎えました。
率直なこの25年ということへの受止めと、あとは、知事のお考え、原子力との向き合い方について、改めてお考えをお聞かせください。
知事:JCOの臨界事故から25年を迎えるわけでございますが、あの臨界事故で重篤な被ばくを受けた3人の作業員の皆様、そのうちお二人が亡くなったわけですが、そのほか、周辺住民など663名が被ばくするなど、当時として、我が国における最悪の事故だったわけでございます。
ひとたび原子力事故が発生すると、住民生活に大きな影響を及ぼしかねないということがこのJCOの事故で明確になったわけでございますが、JCOの臨界事故から25年が経過しておりますけれども、この経験を我々は決して風化させることなく、このような事故が二度と起こることのないよう、原子力事業者はもとより、国や我々自治体の関係者が安全が全てに優先するということを改めて肝に銘じて日々の業務に当たっていくことが重要と考えております。
茨城:茨城新聞です。
先ほど、台湾、中国、韓国との交流を活発化させたいというお話がありましたけれども、明日から、知事、韓国にトップセールスに行かれると思うのですけれども、現地では、具体的にどういったことをされていくかですとか、あと、今後の期待などについてお教えください。
知事:韓国からの訪日観光客、これは最もインバウンドの中でも多いわけでございまして、かつ、本県でも、ゴルフの需要も含めて非常に多くの方が実は来ていらっしゃる。こういう状況も踏まえて、茨城県における需要をさらに積極的に掘り起こして、取り込んでいくということが重要と考えて、今回、明日から韓国に参りまして、トップセールスをさせていただく予定でございます。
特に、ターゲットでは、ゴルフの人気が非常に高い国で、かつ、韓国国内のゴルフ場が日本に比べて非常にプレー費が高いので、日本に来てゴルフをすると非常に割安感があるらしいのですが、そういうお客さんが非常に多いことも含めて、かつ、ゴルフでいらっしゃる方は宿泊も伴って来るものですから、消費額も日帰りで来る観光客よりもかなり多くなる傾向があるものですから、そういうものを積極的にプロモーションをかけて、茨城というゴルフ天国という形で大々的に韓国で売り込みをしたいと思います。
また、韓国の旅行代理店や航空会社などとも、様々な連携に向けて話合いをしてきたいというふうに思っています。
読売:読売新聞です。よろしくお願いします。
石破首相が、昨日、総理に就任された会見の中で、9日に衆院を解散して、27日投開票で衆院選を行うという方針を表明されました。
実際に選挙が行われることになった場合に、知事としてどのような論戦に期待されるかということをまずお伺いしたいです。
知事:大きな論戦のテーマが政治と金の問題であることは間違いないと思うのですが、今の日本の現状を考えると、政治と金の問題を、議論するなとは言いませんけれども、いつまでもそれだけやっているわけにはいかなくて、デフレ脱却ができるかどうかの瀬戸際である日本の経済、それから、人口減少で地方がどんどん人手不足で疲弊することがもう見えている、そういう現状をどう打開するのかということを野党も一緒になってしっかりと議論をしていただきたいというふうに思います。
政権攻撃とその防戦というような不毛な議論でこの選挙が終わらずに、しっかりと次の時代の扉を開けるような、本当に実りのある、意義のある選挙戦の論戦が展開されることを私は是非期待したいというふうに思っています。
読売:ありがとうございます。
その上で、もし決まっているものがあればで構わないんですけれども、現状、どこか、例えば、応援演説に入られたりとか、そのような御予定とか。
知事:特に決まっていません。急に解散が決まったものですから、私のほうでもまだ決まっていません。
読売:そうですよね。ありがとうございます。
共同(幹事社):ほかに御質問は。
茨城放送:LuckyFM茨城放送です。お世話になります。
石破内閣の発足に当たって、新政権には、人口減少下、様々な政策を期待したいということでお話をされたかと思いますけれども、例えば、どんな政策があったらいいなですとか、その辺のことがもし頭にあるようでしたらお願いしたいのですが。
知事:地方創生の話は、いろいろな議論が知事会なんかでも行われていて、例えば、首都機能の移転であるとか、あるいは、大学なんかの地方移転、そういうテーマなんかも挙がっています。あと、企業の東京からの本社移転のサポートとか、そういう話も出ているのですが、東京一極集中を悪者にするだけでは、私は地方の創生というのは解決しないというふうに思っていまして、みんな別に強制されたわけじゃなくて、東京に魅力があるし、非常に便利だから東京に人もお金も集まるわけなので、それを無理やり政府の力で地方に流れを変えるというのはあまりうまくいかないパターンかなというふうに思っています。
私は、どちらかというと、もうちょっと地方に自由に創意工夫でいろいろな政策が打てるような、そういうマンデートと言うのでしょうか、自由を与えていただけたらなと思っていまして、地方がそれぞれ切磋琢磨しながら、要するに、みんなが東京になるわけにはどだい無理なので、みんながそれぞれどうやって自分が、唯一、オンリーワンになろうかとか、どうやって経済的な流れを引き寄せようかとか、創意工夫で切磋琢磨して、新しいことをどんどん工夫しながらやる、それがエネルギーになると思うので、みんなが同じことを、地方創生といって大学移転とか何かやっていても、僕は問題は解決しないと思うのです。どうしてもそういう議論になりがちなので、私はちょっとそれには賛同しかねるのですけれども、もっともっと個々の創意工夫による競争、地方同士の競争が自由にできるような、今、国の仕組みで、国が一律でやっている、あるいは、それ以上やらせてくれないとかという制度がいっぱいあるものですから、そういうのをどんどん自由化して、地方が自分の力で立っていけるような、そういう余地をつくってくれることの方が、私は長い目では大事なんじゃないかなというふうに思っています。
茨城放送:ありがとうございました。
共同(幹事社):ほかに御質問ございませんか。
ないようですので、ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。
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