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更新日:2024年5月21日
たばこは吸っている人だけでなく、周囲の人々の健康にも悪影響を及ぼします。
また、がんや虚血性心疾患、脳卒中など命に関わる重大な病気の原因にもなります。
世界保健機関(WHO)が「喫煙しないことが一般的な社会習慣となること」を目指して、
平成元年から5月31日を『世界禁煙デー』と定めています。
厚生労働省が、平成4年から世界禁煙デーに始まる1週間を『禁煙週間』として定め、各種の施策を講じています。
今年度のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~」です。
たばこの煙は70種類以上の発がん性物質を含み、喫煙者のみならず、周囲の人々の健康にも悪影響を及ぼします。
依存症にさせる作用があります。血管を収縮させ、血液の流れを悪くする作用もあり、動脈硬化を促進させます。
発がん性物質や発がんを促進する物質が数十種類以上含まれています。
酸素を運ぶ機能を阻害し、酸素不足を引き起こします。また、動脈硬化を促進させます。
受動喫煙とは、自分以外の人が吸っているたばこの煙を吸うことです。
たばこを吸わない人もたばこを吸っている人の煙や、吸っている人が吐き出した煙を吸うことで、喫煙者と同じ病気のリスクがあります。
受動喫煙との関連が「確実」と判断された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について、日本では年間約1万5千人が受動喫煙が原因で死亡しています。(超過死亡数を推定した結果による)
妊婦の喫煙や、受動喫煙によって低体重児や早産のリスクが上昇します。
疾患名 |
受動喫煙による疾患のリスク | |
---|---|---|
肺がん | 1.28倍 | 28%の上昇 |
虚血性心疾患 | 1.3倍 | 30%の上昇 |
脳卒中 | 1.24倍 | 24%の上昇 |
三次喫煙は、たばこの煙そのものを吸ってしまう受動喫煙とは異なり、たばこの火が消された後も残留する化学物質を吸入することです。
COPDとはChronicObstructivePulmonaryDiseaseの略で「慢性閉塞性肺疾患」という病気です。慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称であり、たばこの煙を主とする有害物質を長期的に吸うことで生じた肺の炎症性疾患です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)(日本呼吸器学会)(外部サイトへリンク)
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