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更新日:2024年2月19日
このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。
生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。
なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。
ここでは、野菜部門・ネギの研究成果を紹介しています。
ネギハモグリバエ別系統の多発時期に対応した防除体系(PDF:156KB)(令和5年5月29日)
夏秋・秋冬どり作型のネギ栽培に被害を与えるネギハモグリバエ別系統の多発時に、殺虫効果が高い薬剤を定期的に散布すると、本系統の発生及び被害の増加を抑制する。【令和4年度・病虫研】
効果の高い粒剤処理によるネギハモグリバエ別系統の被害抑制(PDF:194KB)(令和5年5月29日)
夏秋・秋冬どり作型のネギ栽培に大きな被害を与えるネギハモグリバエ別系統に対し、8月下旬にジノテフラン粒剤またはシアントラニリプロール・チアメトキサム粒剤を処理した場合、9月中の本系統による被害の増加を抑制できる。【令和4年度・病虫研】
秋冬ネギにおける混合堆肥複合肥料を利用した施肥法(PDF:170KB)(令和4年5月9日)
秋冬ネギ栽培における混合堆肥複合肥料を利用した施肥法(基肥+追肥1回)は、慣行肥料による施肥法(基肥+追肥3回)と比べて、同等の収量・品質を確保でき、肥料コストを低減できる。【令和3年度・土肥研】
ネギ黒腐菌核病に対する有効薬剤の効果的な使用時期(PDF:227KB)
初夏どりネギ栽培での黒腐菌核病に対し、ペンチオピラド水和剤の株元灌注は定植直後~2月、ピラジフルミド水和剤のペーパーポット等への灌注は定植7日前~当日処理で、それぞれ効果が高い。両処理の組み合わせは甚発生条件でも有効である。【令和2年度・病虫研】
ネギアザミウマに対するネギ収穫4週間前からの防除法(PDF:204KB)
ネギ栽培で発生するネギアザミウマに対して、地域の薬剤感受性に応じた有効薬剤を選択し、収穫予定4週間前から1週間間隔で薬剤を散布することで、ネギアザミウマの個体数を抑制し、収穫時の食害を低く抑えられる。【平成30年度・病虫研】
根深ネギでは合成ピレスロイド抵抗性アザミウマが優占している(PDF:134KB)
県内の年深ネギ栽培で発生するネギアザミウマは合成ピレスロイド系剤の感受性が低く、抵抗性遺伝子を持つ割合の高い産雄型が優占する圃場が多い。【平成29年度・病虫研】
晩抽性で長期間供給可能な多収量コンパクトネギ「ゆめわらべ」の特性(PDF:353KB)
コンパクトネギ「ゆめわらべ」(野菜茶業研究所育成)は5月の抽苔株率が低く、初夏~冬どり栽培に適する。また、コンパクトネギ「ふゆわらべ」(野菜茶業研究所育成)より生育が旺盛で収量性に優れる。【平成25年度・野菜研】
葉が短く、緑葉も軟らかい冬どりコンパクトネギ「ふゆわらべ」の特性(PDF:207KB)
冬どりコンパクトネギ「ふゆわらべ」(野菜茶業研究所育成)は、根深ネギより葉全体および軟白部は短いが、葉鞘部の肥大が速いため、冬季収穫の作型で生育期間を1ヶ月短縮できる。また、辛味が少なく、葉鞘部だけでなく葉身部も軟らかくおいしい。【平成24年度・野菜研】
コンパクトネギ「安濃交3号」の5月どり栽培における抽苔発生抑制技術(要約のみ掲載)
コンパクトネギ「安濃交3号」(野菜茶業研究所育成)は、昼温25℃以上で管理することにより花芽分化率が低くなる。5月どり栽培ではトンネル被覆を行い、昼温を高めることで、抽苔の発生を抑制することができる。【平成24年度・野菜研】
茨城県におけるネギアザミウマ産雄単為生殖型の分布と薬剤感受性(要約のみ掲載)
本県で発生しているネギアザミウマは、産雌単為生殖型と産雄単為生殖型が存在し、産雄単為生殖型が高い割合で優占している。個体群により薬剤感受性が異なる可能性があり、産雄単為生殖型は合成ピレスロイド剤の感受性が低いことが示唆された。【平成24年度・病虫研】
5月どりハウスネギ栽培では液状マルチの利用と潅水で収量が増加する(PDF:194KB)
5月どりハウスネギ栽培では、液状マルチで株元を被覆すると地温が上昇し、抽苔発生を6パーセント程度抑制することができる。また、液状マルチ上からの潅水による土壌水分管理が可能で、収量が8~10パーセント程度増加する。【平成23年度・野菜研,土肥研】
土壌くん蒸剤による土壌消毒は、ネギ黒腐菌核病に対する防除効果が高い。また、カラシナ等の輪作も、発病を抑制する効果がある。圃場での発生状況に応じて各種防除法を組み合わせることにより、本病の効果的な防除が可能である。【平成22年度・病虫研】
秋冬ネギの減化学合成農薬・減化学肥料栽培(PDF:202KB)
秋冬ネギにおいて、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択と堆肥による窒素肥料成分の代替により、化学合成農薬および化学肥料を慣行の50パーセント以下に削減することができる。【平成22年度・病虫研】
5月どりネギ栽培におけるトンネルの部分換気で抽苔抑制できる(PDF:278KB)
5月どりネギ栽培において、晩抽性品種「春扇」及び「羽緑一本太」を作付けし、2月下旬からトンネル内の気温を25℃目安にトンネルを部分的に開閉し、夜間の低温遭遇を避け、日中の気温を高めると、抽苔発生率は慣行のトンネル裾開放より8パーセント程度減少し、5パーセント未満とすることで安定生産ができる。【平成22年度・野菜研】
ネギの初夏どりハウス栽培における土壌水分管理法(PDF:194KB)
ネギの初夏どりハウス栽培において、定植後の潅水処理により深さ10センチメートルの土壌水分をpF2.0~2.4の範囲で管理することで、無潅水で栽培するよりも20~30%増収し、外観品質も向上する。【平成22年度・土肥研】
ネギ黒腐菌核病に対する土壌くん蒸剤の防除効果(要約のみ掲載)
ダゾメット粉粒剤30キログラム及び60キログラム/10アール処理、メチルイソチオシアネート・D-D油剤40L/10アール処理、カーバムナトリウム塩液剤60L/10アール処理による土壌消毒は、いずれもネギ黒腐菌核病に対して防除効果が認められ、有効な薬剤である。【平成21年度・病虫研】
加熱ネギのおいしさは生ネギの還元糖含量と破断強度で評価できる(PDF:184KB)
加熱ネギのおいしさは「甘さ」と「軟らかさ」で評価される。「甘さ」は生ネギの還元糖含量で評価でき、RQフレックスのグルコース試験紙を使えば簡易な測定が可能である。「軟らかさ」はレオメーターの破断強度で評価でき、収穫後の経過日数や保管温度の影響が大きい。【平成21年度・流加研】
夏どりネギ栽培における収穫直前潅水による収量増加と柔らかさの向上(PDF:232KB)
夏どりネギ栽培において、高温・乾燥期の収穫11~15日前に畝間へ潅水を行うと、地温が低下し、生育が促進され1本重が重くなり、収量が増加にする。また、土壌水分を多くすると、葉鞘部が柔らかく、沖積土壌では辛味が少なくなる。【平成21年度・野菜研】
夏ネギ栽培において施肥前土壌の無機態窒素量、可給態窒素量を測定することで、目標品質・収量を得るための施肥窒素量を算出できる。【平成20年度・土肥研】
ネギ白絹病に対して、トルクロホスメチル粉剤の株元散布又は土寄せ時(後)のシメコナゾール粒剤の株元散布は防除効果が高い。【平成18年度・病虫研】
ネギ黒腐菌核病菌に対する還元型太陽熱土壌消毒による効果(PDF:107KB)
還元型太陽熱土壌消毒(9月中旬)を実施すると、菌核の発芽率は低下する。【平成18年度・病虫研】
夏ネギ栽培における鶏ふんペレット堆肥の施肥法(PDF:180KB)
全量基肥による夏ネギ栽培において施用窒素の全量または3割を鶏ふんペレットに代替しても被覆肥料と同等の収量が確保され、収穫跡地土壌の無機態残存窒素量は低下する。【平成17年度・土肥研】
葉鞘が太く発色の優れる赤ネギ新品種「園研1号」(PDF:572KB)
赤ネギの新品種「園研1号」を育成した。本品種は在来系や市販品種と比較して分けつが少ないため葉鞘が太く、長い。また、葉鞘は濃い赤紫色を呈し、外観が極めて優れる。播種は10月から2月までに行い、株間15センチメートル、施肥量(キログラム/a)は成分で窒素2.5、燐酸3.0、加里2.5とする。【平成15年度・野菜研】
現地で導入を図ろうとしている冬ネギの主要12品種について収量および品質を調査したところ、「冬一心」、「白羽一本太」、「雄山」、「ホワイトツリー」の収量が多い。とくに、「冬一心」は収量が多く、葉鞘が太くかつ長く調製重が大きい等品質も優れ、冬どりネギとして有望である。【平成15年度・野菜研】
ネギの機械定植における育苗容器の培養土量は苗の大きさに影響を与え、ペーパーポットの大苗は高品質・高収量が期待できる。また、セルトレイおよびプラグトレイの小苗は収量・品質がやや劣るが、育苗が簡便である。浮かせ育苗では苗は小さいものの、活着は良好である。【平成15年度・野菜研】
赤ネギの新品種「園研1号」を育成した。本品種は在来系や市販品種と比較して葉鞘が太長く、分けつが少ない。また葉鞘は濃い赤紫色を呈し、外観が極めて優れる。葉鞘の発色は従来の品種・系統より安定していて、栽培適応性が大きい。【平成14年度・野菜研】
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