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更新日:2023年9月28日
最近、中高生の大半がスマートフォンなどを持つようになり、手軽にインターネットにアクセスできることから、有害な情報や危険なサイトに触れる機会が増えています。 いばらき女性特派員
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子どもたちを取り巻くインターネット利用の現状を大きく3つにまとめると、接触年齢の低年齢化、インターネット接続機器(以下「ネット機器」)の多様化、フィルタリングなどのサービス利用の必要性が挙げられます。携帯電話・スマートフォン(以下スマホ)の所持率は、小学生で32.5%、中学生で53.6%、高校生で98.0%です。ネット機器のうち、最も利用率が高い機器は、小学生では携帯ゲーム機、中学生および高校生ではスマホとなっており、他にもパソコン(以下PC)、タブレットPCなど、ネット機器が多様化しています。
有害サイトにアクセス制限をかけられるフィルタリングの利用率は、小中学生で7割以上と普及しているように見えますが、出会い系サイトの利用を通じて被害を受けた青少年のうち、9割以上がフィルタリング未加入と言われていることから、今後も利用率を高めていく必要があります。
調査年月 | 小学校 | 中学校 | 高校 |
---|---|---|---|
H25.12月 |
32.5% |
53.6% |
98.0% |
一番よく利用するインターネットの接続機器(H25.12月県教育庁調査)
小学生 | 中学生 | 高校生 | |
---|---|---|---|
1 | 携帯ゲーム機 42.9% |
スマートフォン 38.0% |
スマートフォン 77.1% |
2 | ノートPC 14.2% |
ノートPC 16.4% |
ノートPC 7.3% |
3 | スマートフォン 12.2% |
タブレットPC 13.6% |
従来型携帯電話 4.8% |
調査年月 | 小学生 | 中学生 |
---|---|---|
H25.6月~7月 | 78.2% | 73.7% |
(茨城県メディア教育指導員連絡会調べ)
A.原則としてPTA会員(経験者含む)の方で、平成27年5月現在、県内在住の約50人が登録しています。
A.学校やPTAなどからの依頼に基づき、青少年がインターネットを介して被害者にも加害者にもならないよう、『保護者の目線』でインターネットの負の側面やトラブル回避方法、保護者としての対応方法などを伝える活動(講演など)をしています。
A.最も多いのが、LINE(ライン)やTwitter(ツイッター)など、SNS(ソーシャルネットワーキングサー
ビス)内での仲間外れやいじめといった人間関係のトラブルです。インターネットの特徴である匿名性が、
いじめなどを助長していると言えます。
次に多いのが、不適切な写真や動画の投稿によるトラブルです。ネット上に一度公開された情報は削除することができず、軽い気持ちでの投稿でも、一生涯にわたって影響を及ぼすことがあります。
他にもSNSでのメッセージ交換、ゲームや動画視聴が止められず、勉強時間、睡眠時間を削ってまでネットにのめり込んでしまう子どもがいます。生活リズムの乱れは成長期の子どもにとって、心身への影響が大きいと
言われています。(視力の低下、不登校など)
A.具体的には、前述のフィルタリング、ウィルスを検出し排除するセキュリティソフト、特定の機能やアプリケーションに利用制限をかけるペアレンタルコントロールなどのサービスを利用することですが、何より一番大切なのは、「保護者がいつも気に掛けている」という態度を子どもに示すことです。
インターネット上のトラブルは、保護者や学校など周囲の大人が気付きにくいため、普段から子どもたちの様子を注意深く見守ることが大切です。
また、学級懇談会などで子どもたちのネット利用について取り上げ、保護者同士が情報を共有することも重要です。万が一、子どもたちがトラブルに遭ったときには、気軽に相談できるよう、日頃から子どもたちとのコミュニケ̶ションを積極的に取るようにしましょう。
中学校での講演で保護者からの質問に答える堤さん
今回、子どもたちのインターネット利用の状況について勉強させていただき、日々、スマホやPCを使用していても、知らないことがまだまだたくさんあると感じました。
今の子どもたちは、大人が予想だにしない危険な世界と常に背中合わせであり、さまざまなストレスを抱えな
がら過ごしているのだな、と少し心配にもなりました。今しかない、かけがえのない時間を大切に、ネット機器に振り回されることなく、安全に気を配ることで、楽しく便利に利用してほしいと思います。(山本瑞穂)
子どもたちがインターネットを介して被害者にも加害者にもならないようにするため、保護者や子どもたちなどに対して、『保護者の目線』でインターネットの危険な面やトラブルへの対処方法、保護者の役割などをお話しいたします。ぜひご活用ください。
学校などの団体単位で県女性青少年課あてにお申し込みください。メディア教育指導員
県女性青少年課
☎029(301)2183FAX:2189
電子メール:josei2@pref.ibaraki.lg.jp
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