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更新日:2023年1月29日
文武修業の場である「弘道館」と心身を休める場である「偕楽園」は、相互に補完しあう一対の教育施設として、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭(なりあき)により創設されました。それは、優れた人材育成のためには、厳しいだけでなく時には緩めて楽しませることも大切であるという「一張一弛(いっちょういっし)」の教えに基づいています。
先人たちの思いや歴史を感じながら、春の訪れを告げる梅の香りをお楽しみください。
日本三名園の一つ。「領民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という斉昭の思いから「偕楽園」と名付けられました。
広大な園内では約100品種3千本の梅が、早咲き・中咲き・遅咲きと、長い期間にわたって楽しめます。中でも花の形・色・香りが特に優れている6品種(水戸の六名木)を見て回るのがお勧めです。
▲表門
松の煤(すす)が含まれる顔料が塗られ黒色になっているため、黒門とも言われる。
▲好文亭(こうぶんてい)内の襖絵(ふすまえ)
奥御殿の各部屋には花木の名前が付けられ、部屋名にちなんだ襖絵を楽しむことができる。
▲江南所無(こうなんしょむ)<水戸の六名木の1つ>
明るい紅色の大輪で花弁が厚く、しべを抱え込むように咲くのが特徴。
徳川斉昭が愛した風景を眺めながら、ゆっくりと過ごす時間はとても贅沢。好文亭内西塗縁広間で味わう、枡のティラミスや抹茶、そしてオリジナルコーヒーは格別です。
▲「枡ティラミス」と「枡ます梅」
水戸市常磐町1‐3-3
開園時間/7時~18時(~2月10日)6時~19時(2月11日~)
入園料/大人300円、小人150円、満70歳以上150円※好文亭観覧料は別途要
お問い合わせ先:偕楽園公園センター☎029(244)5454
弘道館は、1841(天保12)年に開設された日本最大規模の藩校で、今の総合大学のような多様な教育が行われていました。
幾度の戦火を免れた正門、正庁(せいちょう)、至善堂(しぜんどう)は1964(昭和39)年に国の重要文化財に指定され、往時の姿を今に伝えています。また敷地内の約60品種800本の梅が、春に先駆けて弘道館を美しく彩ります。
▲正門
藩主の来館や諸儀式を行うときのみ開門した。門柱には、1868(明治元)年、弘道館の戦いの弾痕が残っている。(通常時は閉門)
▲正庁正席の間
藩主が臨席し、文武の大試験や諸儀式が行われた。
▲虎の尾(水戸の六名木の1つ)
八重中輪でがくが赤紅色。花弁が開花に合わせて薄紅色から白色に変化するのが特徴。
「弘道とは何ぞ
人能(よ)く道を弘(ひろ)むるなり」
建学精神を記した弘道館記碑の冒頭の言葉で、「人の生きる道は、自然に広がるものではなく、人が努力して広げていくもの」という意味。この石碑は、敷地内の八卦堂に収められています。(通常非公開)
【八卦堂特別公開】3月4日(土曜日)、5日(日曜日)、11日(土曜日)、12日(日曜日)の10時~16時
【正門開放】3月4日(土曜日)、5日(日曜日)、11日(土曜日)、12日(日曜日)の9時~17時
水戸市三の丸1-6-29
開館時間/9時~16時30分(~2月10日)9時~17時(2月11日~)
入館料/大人400円、小人200円、満70歳以上200円
お問い合わせ先:弘道館事務所 ☎029(231)4725
開催期間/2月11日(土・祝)〜3月19日(日曜日)
会場/偕楽園・弘道館
【お得な情報】
●料金所が大変混雑するため、事前チケット(外部サイトへリンク)購入がおすすめです。(お得な弘道館・偕楽園・好文亭のセット券あり)
コンビニエンスストアで購入できる他、電子チケットでの入場も可能です。
●観光漫遊バス〜梅香る水戸満喫編〜
「千波湖西駐車場」発
水戸市内のイベント会場や観光名所を無料で周遊できます。
運行日:2月25日(土曜日)、26日(日曜日)、3月4日(土曜日)、5日(日曜日)、11日(土曜日)
梅まつり期間中には、「偕楽園」と「弘道館」を中心にさまざまなイベントが行われます。
キャンドルの園路による演出、梅の木のライトアップや飲食ブースの出店、花火の打ち上げなどが催されます。
第一夜~水戸城~
会場/水戸城跡
開催日/2月25日(土曜日)17時〜20時
第二夜~偕楽園~
会場/偕楽園内
開催日/3月4日(土曜日)17時〜20時
全国の140種以上の梅酒の飲み比べの他、梅酒と料理のマリアージュや、梅酒ビールを楽しむことができます。
会場/常磐神社境内
開催期間/3月3日(金曜日)〜5日(日曜日)10時〜16時(最終日は15時まで)
※イベント内容は天候などにより変更する場合があります。
外観イメージ図
偕楽園公園内に迎賓館がオープンします。レストランやカフェでは、ミシュラン星獲得のシェフが監修した県産品を使ったランチやカフェが楽しめます。
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