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更新日:2023年3月1日
学生時代に学んだ心理学を活かしたいと思い心理職での就職を希望していました。心理の仕事の中では、私の指導教官が元少年鑑別所の法務教官であったこともあり、非行臨床の分野に興味を持っていました。しかし、少年院や少年鑑別所に入る前の段階での少年たちへのサポートがしたいと思って児童相談所の心理職を希望しました。
虐待の初期対応業務を行っています。心配な児童がいるとの通告が入り次第、調査、安否確認のための面接を行います。虐待の事実があれば、その状況が起きやすくなっている背景、虐待が継続してしまっている理由を面接や心理検査などを用いてアセスメントをし、何かが変わることで虐待をしなくても保護者が安心して養育ができるようになるのか一緒に考えていきます。緊張感の続く職場ではありますが、頼れる同僚と上司のサポートがあるので安心して仕事に集中できます。
今まで面接をしていた人の中には、過去に他者を傷つけ、法を犯した人もいました。違法薬物をやめられず刑務所に何度も入っていた人もいます。人生のどん底のような状態で絶望している人もいましたが、その中で自分自身を見つめなおし生きなおしている人に出会いました。人はどんな状態であっても「やり直す力」を持っているということを学ばせてもらいました。
公務員と一口に言ってもいろんな人がいるなあと思います。相手の気持ちに寄り添うことを第一に考える人もいれば、段取りや手続きを大切にする人もいます。私のようにマイペースな人もいれば即行動の人もいます。皆さんがそれぞれの持ち味を活かして茨城の福祉の向上に貢献されていているなあと感じます。
非行臨床を希望して入庁しましたが、実際は違う業務をしている期間の方が長いです。人事異動で希望は聞いていただいていますが当然全てが希望通りになるわけではなりません。ただし、どの現場でも常に新しい学びがあり、その職場ならではのやりがいがありました。大切なことはどの業務内容であってもその時にできることを精いっぱいやることだと思います。
休日は家族と一緒に過ごしています。最近は息子の自転車の補助輪を外す練習をしています。子どもと一緒に遊ぶことが一番のリフレッシュ法です。息子が興味を持つもの(電車、スーパー戦隊、動物、恐竜、きのこ、ポケモンなど)で自分が今まであまり興味を持っていなかったものを子どもと一緒に調べて面白さを見つけていくことが楽しみです。
2006-2008 |
福祉相談センター |
2009-2013 | リハビリテーションセンター (施設の心理判定員として入所者の面接や高次脳機能障害者支援事業の業務) |
2014-2016 | 福祉相談センター (知的障害者の療育手帳判定業務) |
2017-2018 |
精神保健福祉センター |
2019- |
筑西児童相談所 |
勤務前 |
6時30分、起床 |
午前 | 8時30分、面接記録作成 10時00分、関係機関へ電話連絡 10時30分、心理面接所見作成 |
昼休み | 昼食 |
午後 |
13時00分、緊急受理会議 |
勤務後 |
20時30分、帰宅 |
心理の仕事は日々勉強で、学びが終了することはないと思っています。また、モデルとなる先輩がいて一緒に学べる同僚もいます。何よりも学んだことをすぐに活かせる職場であることが魅力だと思います。是非皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
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