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更新日:2024年3月18日

女性職員の活躍紹介(過去掲載分)

配属先等の記載は2024年1月時点のものです。

  1. 県北振興局 市村局長(1992年採用:事務職)
  2. 霞ケ浦環境科学センター 長濱主任研究員(2015年採用:化学職)

1.県北振興局 市村局長 

県北振興局_市村局長

茨城県を志望した理由を教えてください。

地域振興やまちづくりに関心があり、生まれ育った茨城県をもっと豊かな県にしていきたいと考えていました。そのためにも幅広く県行政を学び、それぞれの場面で自分は何が出来るのか挑戦してみたいという思いもありました。また、公務員は試験によって公平に選考され、業務に関しても女性ということで仕事が制約されることがない点にも非常に魅力を感じました。

現在の仕事内容を教えてください。

現在勤務する政策企画部の県北振興局は、各部局連携のもと、県北地域の振興に係る主要施策の計画、調整及び推進に関することを行っています。具体的には仕事づくり、人づくり、賑わいづくりの3本柱に沿って、地域ごとの特性を活かし中小企業の意識改革等による地域産業の競争力の強化や起業型地域おこし協力隊等、質の高い人材の呼び込み、豊かな自然を生かした常陸国ロングトレイル等の事業を推進しており、国内外からの誘客、地域経済の活性化を図っています。私自身は、これら全体の部局間の調整や進行管理等を行っています。人口減少が進む中にあって、どのように地域の活力を維持していくか、大変難しい課題がある業務ですがやりがいのある仕事だと感じています。

管理職のやりがいを教えてください。

管理職は組織全体に目配りし目標達成に向け業務を遂行していかなければなりません。様々な局面での判断は厳しい側面もあり、責任の重さも感じますが、これまでの経験や組織内外で出会った方々から得た知見などを活用し、組織としての成果が最大限に発揮できた時は大きな喜びですし、その過程は自分自身の成長にもつながっていると感じます。また、人材の育成も管理職の大きな仕事の1つです。部下の成長を実感した時は本当にうれしく思います。

これまでの仕事内容で印象に残っていることを教えてください。

県庁入庁からこれまでの間、様々な業務に従事し、多くのことを学びました。その中で一番印象に残っていることは青少年の健全育成業務です。「ケータイ」の普及により子供たちが犯罪に巻き込まれるケースに対策を講じようと子供たちを守るという強い決意を持ったPTA連絡協議会と事業を立ち上げました。現場のニーズを汲み取り、課題解決のために何が必要なのか、専門家や事業者の方々と議論するために全国に足を運び、地域の方々とともに学び立ち上げた事業です。その熱意は今なお続いており活動は18年目に入っています。県民の方々に必要とされることを作り上げたという実感が持てた貴重な経験となりました。

ワークライフバランスの取り組み方について教えてください。

子育て中はとにかく必死で、周囲に迷惑をかけないようにするために業務を効率的に終わらせることだけを考えていました。常に頭の中は次の段取りを巡らせており、毎日がバタバタでした。ワークライフバランスなど考える余裕もありませんでしたね(笑)。現在は本当に各種制度が充実しています。時差出勤、テレワークなどうまく活用して仕事も子育ても私生活もと欲張ってよい時代になりました。皆さんには、多様で柔軟な働き方を実現し仕事と家庭の両立を図っていってほしいと思っています。

仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

結論を導くために根拠を明確にすることを心掛けています。表面的な事象や言葉に流されず、なぜこうなっているのかを客観的・多角的に分析することで展開が開けると実感しています。また、これまで本当に周囲の方々に恵まれて仕事を続けることができました。これからも人とのつながりを大切にすることを心がけていきたいと思います。

県職員を希望している方へメッセージをお願いします。

県の業務内容は幅広く、様々な経験を通じて自分を成長させ、あるいは新たな自分を発見することができると思います。茨城県庁は働きやすい環境も整っていますし、何にでも挑戦できる職場です。
皆さんの力を県民の皆様のために!「活力があり日本一幸せな県」の実現を目指しましょう。

2.霞ケ浦環境科学センター 長濱主任研究員

霞ケ浦環境科学センター_長濱主任研究員

茨城県を志望した理由を教えてください。

私は、水環境の研究者として博士号を取得したあと、他県の大学を転々としていました。研究キャリアを積むために、地域にこだわっていられなかったのです。よって、結婚・出産後の約5年間、夫とは一緒に暮らすことができず、研究キャリアの継続と家族同居の両方を叶えることが夢でした。夫に合わせて首都圏内での研究職を探していたところ、茨城県の任期付研究員の募集が目に入りました。日本でも有数の水域である霞ヶ浦の研究に携わることができ、さらには家族同居も叶う!と、必死の思いで県職員を志望しました。2015年度に任期付研究員として採用され、さらに社会人経験者採用選考を経て、2020年度に正規職員として採用されました。

現在の仕事内容を教えてください。

任期付研究員の時は「アオコの動態解明に関する調査研究」をテーマに研究に取り組み、霞ヶ浦のアオコ発生のメカニズムを解明し、それを元にアオコを予測するシステムを構築しました。正規職員として採用された現在は、様々なプランクトンに着目して、県内湖沼の水質の変化とその原因解明に関する業務を担当しています。各湖沼に出かけて採水し、水質を分析して数値をまとめるだけではなく、これまでの蓄積データの解析や、泥や生物を含めた調査研究も行っています。

これまでの仕事内容で印象に残っていることを教えてください。

2018年に茨城県で第17回世界湖沼会議が開催され、任期付研究員として行っていたアオコの動態解明に関する研究成果について発表しました。その結果、優秀発表賞を受賞させていただいたことが印象深く残っています。私は2016年に第2子を出産したこともあり、妊娠期間中、そして産休復帰後と必死で進めてきた研究が評価され、とても嬉しかったことを覚えています。

ワークライフバランスの取り組み方について教えてください。

私は、調査研究の仕事にとてもやりがいを感じているので、理想とするワークライフバランスは、どちらかというと仕事に偏りがちです。とはいえ、子供達もまだ小さいので、現在は、家庭のことにも多くの時間を割いています。産休・育休、育児時間休業、看護休暇、時差出勤、テレワークなどさまざまな制度を活用しています。また、家事に関しては、夫のサポートも重要です。民間会社員の夫にも時差出勤やテレワークなどの制度を活用してもらい、食事の準備から掃除まで、すべての家事を2人で同等に分担しています。

ですが、最も重要なのは周りのサポートと実感しています。子供の急な体調不良などで突発的な休業を余儀なくされることも多いのですが、そのようなときは、同じグループの職員が業務をサポートしてくれています。私がここまでやってこられたのは、周囲の職員の支援のおかげに他なりません。

仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

普段から周りの職員にたくさん助けられているので、自分が引き受けられることがあれば、積極的に引き受けるようにしています。また、長女出産後に体調を崩したことをきっかけに、体力が資本だと考えるようになりました。しっかり寝ること、きちんと食べることを意識し、できるだけ運動を日常に行うなど、健康づくりに気を配っています。また、子供の体調不良がいつ起きても対応できるように、できるだけ早め早めにタスクを消化すること、途中から引き継いだ他の職員が問題なく遂行できるように、状況を整理しておくことを心がけています。

キャリア形成の考え方(今後のキャリアなど)を教えてください。

水環境に関する調査研究を得意分野として、キャリアを形成していきたいと考えています。そのため、専門的な知識の蓄積やアップデートを、常日頃から心がけています。日々の勉強はもちろんのこと、論文執筆や学会参加等を通じて他県の研究者とのコミュニケーションを継続していくことで、井の中の蛙にならないよう、多くの努力を継続していき、水環境行政に携わっていきたいと思っています。

県職員を希望している方へメッセージをお願いします。

行政に直結する環境での仕事は、未来を創っていく実感があり、私は非常にやりがいを感じています。県の人事異動の制度上、県職員の中で専門を極めることは難しいかもしれませんが、一方で、県行政に長くかかわり、法令を含めた幅広い知識を持つことで見えてくることも、たくさんあるのだろうと思います。自分の得意とする知識や能力を武器に、一緒により良い未来を創っていきましょう。私も頑張っていきたいと思っています。

このページに関するお問い合わせ

人事委員会事務局総務課

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-5549

FAX番号:029-301-5559

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