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更新日:2023年9月30日
3月10日、阿見町かんしょ生産者を対象とし、露地トンネルのかんしょ育苗研修会を開催しました。場所は、本研修会の対象者で昨年から露地トンネル育苗を始めた生産者の育苗床で行いました。今回は演習形式で行い、種芋の選び方から置き方、覆土、べたがけ及びトンネルの被覆と一連の作業をやりながら伏せ込みを学びました。さらに、伏せ込み後の温度管理や水管理のポイントも併せて学びました。生産者からは「芋の選び方,伏せ込みのポイントがわかり、非常に勉強になった」、「拡大するには育苗が必要と改めて感じた」などの感想があり、育苗に関する意欲向上に繋がったと考えています。今後育苗を開始する生産者への巡回指導を通し、品質の良い苗づくりを支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター (農業の成長産業化)
2月25日、鉾田普及センター管内のかんしょ栽培農家宅において、阿見町かんしょ生産者を対象とした育苗方法の先進地事例研修を行いました。講師のかんしょ農家さんからは、主に、電熱線の張り方やベットの作成方法、温度管理や肥培管理のほか、親つるの摘芯や側枝の取り方と子苗の増殖方法を説明いただいたほか、畦立同時マルチ殺虫剤・施肥機やポテカルゴなどの機械を拝見しました。受講者からは終了時間を超えるほど沢山の質問が上がり、活発な情報交換ができ非常に有意義な研修会となりました。受講者からは「育苗の具体的なイメージができた」、「今後の管理に役立てることができる」などの声をいただくことができ、次作に向けた栽培意欲の向上に繋がったと感じました。講師からは、今後もなにかあれば、普及センターを介して遠慮なく聞いてほしいとのうれしいお言葉をいただき、優れた生産者とつながりができてよかったと感じました。普及センターとしても,このような研修会を開催し、生産者の意欲向上を高める機械を増やしていきたいと考えています。
稲敷地域農業改良普及センター (農業の成長産業化)
2月22日に稲敷地域女性農業士会総会および研修会が開催され、女性農業士会12名が参加しました。例年はバスを利用しての1日研修を行っていましたが、コロナ禍の影響を考慮し、管内での事例研修に変更しました。
研修では、株式会社ゲブラナガトヨ 常務取締役 荒井ひろこ氏より「女性が輝くこれからの農業経営」をテーマに講演していただきました。株式会社ゲブラナガトヨは雇用を多く抱える花苗生産会社であり、女性の人材育成にこだわりを持っています。農業の経験がない、ネイリストやデザイナー経験者の感性を十分に生かすことにより、他にはない花苗の生産に繋げています。生産ハウスでは花苗を見学し、ホームセンター等では見られないような女性目線を意識した淡い色合いの花苗に女性農業士たちも感嘆の声をあげていました。
女性農業士の中に花農家はいませんが、「消費者目線に立って、消費者が欲しくなるようなものを生産していく」という考えは共通しており、会員の農業経営への意欲向上にもつながったと思われました。
今後も普及センターでは、女性農業士の経営意欲向上を目指して支援を行っていきます。
令和3年3月2日 稲敷地域農業改良普及センター (担い手)
令和3年1月22日、JA稲敷なす部会部会長の圃場において、炭酸ガス発生装置(グロウエア)、環境測定装置(みどりクラウド)、天敵(リモニカ、スワルスキー)の効果を周知するため、部会員9名を対象に現地検討会を開催しました。
普及センターから、昨年度の炭酸ガス施用の結果(無施用と比較して2割増収)と環境測定装置について、株式会社アリスタライフサイエンスから天敵の使用方法について説明を行いました。
導入した生産者は効果を実感しており、以下の感想が述べられました。
炭酸ガス発生装置:生育がコントルールしやすくなった。着果数が増えたため、肥料を多めに必要とするこ
とが分かった。風が吹いているため、病気の発生が抑えられた。
環境測定装置:土壌の水分状態を数値で見ることができ、ハウス(土質)毎に管理を変えた方が良いと分
かった。
天敵:多めに入れることで11月からアザミウマ、コナジラミの発生が抑えられている。
部会員からは、炭酸ガス発生装置や天敵について質問があり、関心の高さが伺えました。
普及センターは、スマート農業推進に向けて引き続き支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター(農業の成長産業化)
1月19日に、JA稲敷西部根本地区担い手グループ会議が開催され、グループ員10名が参加しました。
JA稲敷西部根本地区担い手グループは、農地集約を目指して水稲の担い手が集まった組織で、グループ員に対してほ場の貸付希望が3~4件程度集まったら会議を開き、近隣圃場を耕作しているなど、耕作しやすい人が貸付を受けることができないかを検討しています。
今回は通常の会議に加えて、農地集約を推進するため、GISによる農地集積営農管理の効率化についても検討が行われました。使用するシステムのZ-GISについて全農茨城から説明があり、グループ全員が自分のほ場についてデータを提供して共有することに同意し、地図の作成を進めることになりました。
また、グループ員からは「1枚の圃場に複数の地番があることがあるが、GISで確認できるのか」、「2人以上が離れた場所で耕起作業をしているときに、GIS上でお互いの進行状況を確認することはできるか」などの質問があり、活発な意見交換が行われました。
普及センターではGISは大規模経営の圃場管理に有効であると考えており、今後も関係機関と連携し、農地集約による経営の効率化を支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター(農業の成長産業化)
10月13日に、阿見町のかんしょ栽培者6名が参加し、町内圃場においてかんしょ収穫機実演会を開催しました。
阿見町では、増加する遊休農地対策として昨年度からかんしょトップランナー産地拡大事業を活用し、新たな輪作体系に「かんしょ」を推奨品目として位置づけ、作付け推進しているところです。
今回は、5月29日に同圃場で作付けを開始したかんしょが収穫時期を迎え、収穫機の実演会を開催しました。この収穫機は令和元年に儲かる農業ステップアップ事業を活用し導入した機械で、10aおおよそ4時間で収穫することができました。その速さに参加者は驚いていた様子でした。
今年は、定植後に曇雨天が続き、梅雨明け後は一転して猛暑により、肥大が進まず細長い傾向の中、当圃場のかんしょは肥大もよく、虫食いもほとんどみられず良品が多い結果でした。
今回の実演会は、他の生産者への波及効果もねらっており、普及センターでは、今後の導入推進に向けて、関係機関と連携し支援していきます。
稲敷地域農業改良普及センター (農業の成長産業化)
7月29日に、稲敷地域女性農業士会現地研修会が開催され、新規認定者2名を含む11名が参加しました。
牛久市にある、「澤田茶園」にて紅茶づくり体験を行いつつ、「澤田茶園」と「女化ブルーベリーの森」の経営についての研修を行いました。 紅茶づくりでは小学生グループが体験に来ることもあり、小学生たちに時間のかかる紅茶づくり行程を飽きさせないようにするにはどうすればよいかや、お茶の魅力を伝えるにはどうすればよいかなどについて自由に意見交換を行いました。また経営研修では、製造販売を行っている2人の経営の取組について、多くの質問が出されました。
稲敷地域女性農業士会では、年1回の食育イベントが恒例行事となっていましたが、今年は新型コロナウイルスの影響を考慮し、食育イベントは実施せずに、会員の食育に関する技術や知識を高めるための自主研修会を開催することになりました。例年と違う形での現地研修会の開催となりましたが、参加した女性農業士からは自分たちも新たな体験ができたし経営研修も参考になったと、非常に好評でした。普及センターでは、食育や経営向上に関する勉強会の開催について、女性農業士の資質向上につながるよう支援を続けていきます。
6月30日(火曜日)、稲敷地域農業学園開講式及び第1回講座を開催し、農業学園生9名が出席しました。
はじめに、先輩農業者である青年農業士の山越さんから自身の経営状況や就農するまでの過程、就農した頃の苦労談について講演がありました。学園生からは、就農当初のモチベーションの保ち方などについて活発に質問が出されました。
次に、「第1回新規就農者研修会」として、学園生と就農支援アドバイザーや市役所、JAといった関係機関を交えた交流会を行いました。交流会では、各学園生が就農における悩みについて発表し、就農支援アドバイザー等がアドバイスする形で進められました。また、学園生自身が経営の現状を整理するためにSWOT分析を行いました。学園生からは、「普段疑問に思っていることが解消できた」「理解しているつもりでもよく知らなかった」などの意見が聞かれ、大変有意義な時間となりました。
次回の農業学園は、8月後半に「気象災害対策講座」を予定しております。普及センターでは、今後も学園生の農業経営に役立つ講座を開催していきます。
6月4日に、JA水郷つくば阿見そば部会を対象に、県GAP説明会を開催し、部会員10名が参加しました。
まずは普及センターより、県GAPの制度概要や取り組む際のスケジュール等について説明を行い、その後意見交換を行いました。
部会員からは、「GAPに取組むと買取単価があがるのか?GAPに取組むと経費ばかりかかってメリットを感じない」等の否定的な意見も出されましたが、GAPのメリット(生産管理行程を見直し、経営改善にもつながること等)を丁寧に説明したところ、部会員からの同意も得られ、まずは出来る人から取組み、その結果を見て部会全体に広げていこうということになりました。
今後はGAPに取組む意欲ある部会員に対象を絞って、作業場等の改善に関する現地研修を行う予定です。今のところ、意向がありそうな部会員はまだ数名ですが、少しでも多くの部会員に取り組んでもらえるよう、JAと連携して支援を行っていきます。
(農業の成長産業化)
5月29日に、阿見町のかんしょ栽培者7名が参加し、町内圃場においてかんしょ現地研修会を開催しました。
阿見町では、増加する遊休農地対策として畑作物の振興に力を入れており、「常陸秋そば」の生産拡大に取り組んでいますが、さらに、昨年度からかんしょトップランナー産地拡大事業を活用し、新たな輪作体系に「かんしょ」を推奨品目として位置づけ、新規栽培者の掘り起こしなどにより、令和2年産新規生産者6名を含む8名で(令和2年産かんしょ)約7haを作付することとなっています。
今回は、ベテラン農家さんから植付けのポイントの説明を受け、実際に挿苗の実習を行いながらの研修会となり、2時間半をかけて約20a分の苗を植え付けました。最初は時間がかかりましたが、時間を追うごとに慣れて早く植えられるようになった様子でした。
普及センターからは、植付け後の管理として、主に病害虫防除や農薬の適正使用に関する情報を提供しました。
参加者からは、「効果のある除草剤やいつ散布したら最も効果がでるのか」、「使っている肥料はどんなもので、どのくらい施用したか」など質問が多数あり、活発な意見交換が行われました。
普及センターでは、今後も関係機関と連携し、かんしょ生産を支援していきます。
(儲かる農業)
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