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更新日:2016年12月31日
県では、活力ある地域社会をつくるため、さまざまな分野で女性が能力を発揮して、社会に参画し活躍できる「女性が輝く社会の実現」に向けた取り組みを進めています。
今回は、多様な働き方を実践している企業として、11月に県庁で行われた「ハーモニートップセミナー」で講師を務められた、サイボウズ株式会社代表取締役社長の青野慶久さんにお話を伺いました!
いばらき女性特派員
阿久津ゆかり
【プロフィール】
ひたちなか市在住
趣味:書道、編み物、読書
「男性・女性という枠を超えて、100人100通りの働き方を目指し、多様性を認める施策を行っていたら、女性が多く入社し活躍する会社になった」と、青野さんは語ります。
グループウェア開発などを行うサイボウズは、一時、離職率が28パーセントとなり、人材確保のために多
大な時間を割くという経済効率的損失を経験。それをきっかけに「100人いれば100通りの働き方を」という方針のもと、働き方の多様化すなわち「ワークスタイル変革」へのチャレンジが始まったそうです。
お話を伺った青野さん
「より多くの人が、より成長して、より長く働ける環境を提供する」という方針を定め、働く時間と場所を自分のライフスタイルに合わせて選べるようにしたのです。
その結果、現在の離職率は4パーセント以下となり、女性社員の割合も、IT業界平均の2割を大幅に上回る4割となっています。
「制度・ツール・風土」の3つです。前述した多様な働き方を実現できる「制度」に加え、場所にとらわれない働き方のために必要なパソコンや仕事の情報をチームで共有できるインフラといった「ツール」を整備する。
そして、経営者が会社の「風土」を変えてくことが重要です。私は、自ら進んで手本を示すため、子どもが生まれる度に育児休業を取りました。1人目の時は2週間。2人目の時は半年間、毎週水曜日を育休日。3人目となる現在は上の子2人の保育園のお迎えのため、社員の誰よりも早く毎日16時に退社しており、短時間勤務の社員が帰りやすい風土づくりを実践しています。
育児という仕事はとにかく大変でした。24時間休みなしで、責任重大です。女性が社会で活躍するために、男性の育児参加は必要不可欠だと感じました。
育児に理解のある「イクボス(※)」が増え、働き方改革を進めることが、日本が抱える少子化の問題を解決するための有効な手段になると考えています。
(※)部下のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)を支援し、自らも私生活を楽しむ上司(経営者・管理職)のこと
「100人いれば100通りの働き方を」という考えのもと、「制度・ツール・風土」を変えてきたサイボウズ。ご紹介した内容のほか、最長6年間の「育児・介護休暇制度」や、サイボウズを退職後、6年間は復帰可能な「育自分休暇制度」に加え、専門職種「感動課」が創り出す感動体験のお話もとても魅力的でした。興味をお持ちの方には、青野さんが書かれた書籍をお勧めしたいと思います。
「女性が輝く社会づくり」とは、まさに「女性がこの会社で活躍したい!」と感じるような、働く女性のライフイベントを理解し応援する「感動に出会える魅力ある会社」に変革していくことではないでしょうか。
(阿久津ゆかり)
県では、企業の認定・表彰制度の創設やトップセミナーなどの開催により、職業生活における女性の活躍を応援しています!
今年度から、職場での女性活躍推進、ワーク・ライフ・バランス推進および子育て支援にバランス良く取り組んでいる企業を優良企業として認定・表彰しています。
今回は、3つ星:2社、2つ星:2社、1つ星:1社を認定し、3つ星認定の2社を特に優良な企業として表彰しました!
官民一体となって女性の活躍を推進していくために、昨年5月に立ち上げた推進会議。
現在、推進会議の設立趣旨に賛同し、自社の女性活躍の「見える化」などに取り組む県内の企業・事業所を
会員として募集しています。
会員登録すると、県ホームページで公表するほか、推進会議のロゴマークを名刺やホームページにご使用い
ただくなど、女性活躍に取り組んでいる企業であることをPRいただけます。
「女性活躍推進の第一歩」として、ぜひ会員企業に登録しませんか?
(H28年11月現在:211社登録)
今年度は、女性が働きやすい職場環境の整備などを推進するため、
を行いました。
今後も働く女性の活躍を応援し、女性が輝く社会づくりを推進していきます。
県女性青少年課☎029(301)2178
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