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更新日:2017年3月26日
「平成28年度いばらき女性特派員」4人による、県内各地からのリポートをお届けします!
荻野由利子
水戸駅北口からほど近い所(現在の水戸一高、水戸三高などの文教地区)に、かつての水戸城がありました。
水戸城には天守はありませんが、特に、二の丸には外観三層で内部五階の水戸城御三階櫓が現在の水戸三高の校庭に存在し、水戸城の事実上の天守閣でした。
私の父の小学校の遠足は、この櫓の見学でした。内部は急勾配な階段、そしてさまざまな土器が置かれていたそうです。
また、幼少の頃、水戸城下近くに住んでいた私の母は、よく櫓を見上げては、「大きくなったらお城に行ってみたい」との思いを募らせていたそうです。
しかし、昭和20年8月2日未明の水戸空襲で、一夜にして焼失してしまい、地域の人々に親しまれていた御三階櫓は、思い出としてのみ残る存在となりました。
現在、水戸城跡の整備が進行しており、白壁塀や門が再生されています。水戸二中脇には二の丸展示館や那珂川を望む見晴らし台もあり、歴史や景観を楽しめます。水戸の往時の面影をたどりに、ぜひ散策に訪れてみてください!
現在の水戸城跡
福田眞理子
昨年7月にオープンした道の駅「ひたちおおた」。
本場の「常陸秋そば」をはじめとしたおいしいものを食べることができ、常陸太田市で栽培された新鮮で安全な野菜はもとより、姉妹都市の名産品まで購入できます。トマトのもぎ取り体験も人気で、子どもたちが遊ぶ遊具も整っています。
ずらりと並ぶ新鮮野菜
市では、道の駅の開業を機に、全国に先駆けて始めた事業がありました。農産物の集積拠点として道の駅を活用し、高速バスの空いたトランクに市内各地から集めた朝採りの野菜などを載せ、市と交流のある東京都中野区に送っているのです。
中野区内のスーパーに野菜が到着するのは正午頃。常陸太田の野菜は高品質で割安と評判で、午後3時には完売してしまうほどの人気だそう。市では、今後も、さらなる販路拡大を目指しています。
水戸藩2代藩主・徳川光圀公の隠居所「西山荘」のある常陸太田は、新旧取り混ぜて魅力がいっぱい。
ぜひ、お越しください!
梅原亜希子
取手市に現存する「新四国相馬霊場八十八ヶ所」は、江戸時代に流行した四国八十八ヶ所お遍路さんの旅を、みんなが行えるようにと全国各地にできたミニ巡礼コースの一つ。
利根川をまたいで点在する札所を、渡し舟に乗って行き来しながら、当時は2泊3日で回れる距離(68キロほど。一部、柏市や我孫子市を含みます。)が評判で、「取手の春はお遍路さんの鈴の音と共にやってくる」と言われたほど、大変な賑わいだったそうです。
今回、私は週末を利用して自転車で巡ってみました。札所は空気が凛と澄み、住宅街の中でも日常から離れるような感覚を覚えます。1札所巡るごとに心身ともに解き放たれてリフレッシュ!
探検気分で子どもでも、また、ウォーキングやランニングでも、楽しみながら回れると思いました。
雄大な利根川の流れや渡し舟(小堀の渡し)、旧宿場町の建造物…季節ごとの風景に出会える小さな旅を、皆さんにもおすすめしたいと思います!
旧取手宿本陣染野家住居
阿久津ゆかり
納豆といえば、いばらきの名産品の一つです。
その原料である「大豆」の形を木目調のドームで表現した、一度見たら忘れられない「新工場」を建てた常陸大宮市の丸真食品株式会社さんを訪ねました。
大豆の形をした納豆工場
奥久慈産の極上小粒大豆を原料とする看板商品「舟納豆」は、本店のほか百貨店や銀座の茨城マルシェなどでも人気だそう。
本店では、商品の説明を聞きながら試食ができ、どの商品も、豆本来の上品な味が生かされたものでした。
また、「新工場」の製造ラインと衛生管理室を見学し、安全・安心に配慮して製造される「いばらきの納豆」を、ぜひ県内外の多くの方々に知っていただきたいと思いました。
現在、製造ライン見学施設「舟納豆ファクトリー」のオープンに向け、準備しているとのこと。
県内では、納豆のほかにも、さまざまな工場を見学することができます。子どもも大人も楽しめる「いばらきの工場見学」を、ぜひ一度体験してみてください!
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