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更新日:2017年10月1日
本県のがんによる死亡者数は年々増加し、昭和60年以降、県民の死亡原因の第一位となっています。平成27年には約8800人の県民の方ががんで亡くなっており、死亡構成割合の約3割を占めています。
日本人の2人に1人は、生涯のうち一度はがんにかかるといわれているほど、がんは誰もがかかる可能性のある身近な病気です。
がんは誰もがかかる可能性のある身近な病気です。
いばらき女性特派員 三次諒子(みつぎりょうこ) 【プロフィール】 |
これまでの研究から、がんは生活習慣と密接な関わりがあることが分かっています。たばこを吸わず、バランスの良い食事や毎日の運動、適正な体重の維持などを心掛けることで、より多くのがんが予防できるとされており(*)、健康的な生活習慣を身に付けることが重要です。
ただし、生活習慣に気を付けていてもがんになる危険性がゼロになるわけではありません。
がんは、早期の段階では自覚症状がないことがほとんどですが、症状がある段階で見つかると、すでに進
行してしまっている場合があります。
このため、症状がないうちにがんを早く見つけることで、治せる可能性が確実に高くなります。
そこで大切になってくるのが、「がん検診」です。
(*)国立がん研究センターがん情報サービス「日本人のためのがん予防法」。
喫煙
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飲酒 日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の3分の2、ウィスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル3分の1が1日の適量です。 |
食事
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身体運動
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体型
BMI=(体重kg)÷(身長m)2 |
感染
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出典:国立がん研究センター「日本人のためのがん予防法」
がん検診は、ご加入の医療保険(職場)やお住まいの市町村で実施しています。
今回は、検診車を50台以上保有する「けんこうリンク公益財団法人茨城県総合健診協会」に協力いただき、が
ん検診がどのように行われるかを見学しました。
まず、胃がん検診車を見学。中に入ると、可動式の検査台があり、造影剤を飲んだ胃をさまざまな角度から撮影できるようになっています。検査台の奥にある操作室では、撮影した胃の粘膜の状態をリアルタイムで確認しながら、精度の高い検査を行っています。
次に見学したのは、マンモグラフィ検診車。フラットパネルディテクターと呼ばれる細部の描写に優れた装置を搭載しています。スタッフは運転手も含めて全員女性で、着替える場所も個室になっており、女性にとってはストレスをあまり感じずに受診できる環境となっています。また、撮影された画像は、見落としや誤診を防ぐため、二人の専門医師により入念なチェックが行われます。
がん検診の日時など詳細な情報は、職場や市町村の保健センターでご確認ください。
精度の高い検査を可能にする操作室の様子
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がんは恐ろしい病気だという認識でしたが、自分の毎日の生活習慣を見直すことで、がんのリスクを減らせることが分かりました。
また、検診機関の方々が、私たちの健康を守るために日々尽力されていることを強く感じ、自分自身の健康にもっと責任を待たなければと思いました。
三次諒子
茨城県がん検診推進強化月間講演会 乳がんを経験されたタレントの山田邦子さんと県立中央病
日時/10月31日(火曜日)13時30分~16時(受付13時~) 会場/ホテルレイクビュー水戸 参加費/無料(事前申込制・聴講券必要) |
本県では、がん検診受診時の休暇制度や検診費用の一部負担など、従業員ががん検診を受けやすくなるような取り組みを新たに行った事業者に対し、奨励金を支給しています。
忘れずに受けましょう!がん検診種類と内容(茨城県がん検診実施指針より) 詳しくは「総合がん情報サイトいばらき」で検索
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県保健予防課がん予防推進室☎029(301)3224
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