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更新日:2020年6月1日
「認知症」は、何らかの原因で脳にさまざまな障害が起こり、機能が低下することで「物忘れ」や「判断力低下」など、日常生活に支障を来す、誰でもなり得る身近な脳の病気です。
認知症は、初期症状が別の病気と区別しにくいといわれていますが、診断がつく病気です。早めに気付いて、適切な対応をすれば、その後の進行を緩やかにすることができます。
また、本人が自らの病気について知ることは、その後の人生を"自分らしく"どう生きるかを考える上で重要です。
本人、そして周囲の人たちの準備が十分であれば、進行状況に応じた最も適切な医療や介護など、総合的な支援の中で過ごしていくことができるでしょう。
□同じ事を何度も言ったり、聞いたりするようになった
□物の名前が出てこなくなった
□置き忘れやしまい忘れが目立つようになった
□以前はあった関心や興味が失われた
□水道の蛇口の閉め忘れ、ガスの火の消し忘れが目立つようになった
□財布やお金などを盗まれたと言うようになった
☝一つでも気になったら、すぐにかかりつけ医や相談窓口に相談しましょう。
加齢による物忘れ | 認知症による記憶障害 |
経験したことが部分的に思い出せない | 経験したこと全体を忘れている |
目の前の人の名前が思い出せない | 目の前の人が誰なのか分からない |
物の置き場所を思い出せない | 置き忘れや紛失が頻繁になる |
何を食べたか思い出せない | 食べたこと自体を忘れている |
約束をうっかり忘れてしまった | 約束したこと自体を忘れている |
物覚えが悪くなったように感じる | 数分前の記憶が残らない |
曜日や日付を間違える | 月や季節を間違える |
最近の研究から、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が、認知症と大きく関連していることが分かってきています。
また、認知症の原因疾患の中で半数以上を占めるアルツハイマー型認知症も、生活習慣病対策により発症のリスクを減らせる可能性が示されています。
認知症になりにくい生活習慣を長く続けていくことで、認知症の発症や進行を遅らせることができるといわれています。
「若いから」と人ごとではなく、「年だから」と諦めることなく、日常生活の中で、体によい食事や適度な運動、知的活動、社会交流などを心掛け認知症予防につなげましょう。
●脳の栄養が不足しないように、1日3食の食事は、主菜と副菜をバランスよく食べましょう。
●適度な運動は、生活習慣病を予防し脳内の血液量を増やします。体操やウォーキングなど、手軽なものから始めてみましょう。
●意識して脳を使うことで、脳の活性化を図りましょう。
例えば、トランプなどの「ゲーム」や、絵を描いたりする「趣味活動」「新しいことにチャレンジすること」などいろいろな方法がありますが、大切なのは「楽しく行う」ことです。
「楽しい」「嬉しい」といった感情が伴えば、効果はさらに高まります。
「介護がつらくて大変」といったお悩みもご相談ください
■地域包括支援センター・市町村(高齢福祉担当課・介護保険課)
・相談に応じて、必要なサービスを調整します。
・必要に応じて、医療と介護の専門職が自宅に出向き、認知症の疑いがある方を医療や介護のサービスにつなぐ支援を行います。
■公益社団法人認知症の人と家族の会
認知症の方や介護家族が集まり、情報交換、介護の相談、勉強会を行っています。
電話相談☎029(828)8099
平日13時~16時※土曜日・日曜日・祝日、年末年始を除く
県健康地域・ケア推進課
☎029(301)3334
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