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更新日:2023年3月1日
大学では梨の生理障害について研究していました。所属していた研究室では、卒業後に普及指導員になった先輩が多く、仕事の話を聞く中で、これまでに学んだことを活かせる職場だと感じました。また、何より出身県であり、農業が盛んな茨城県のために貢献したいと思い志望しました。
普及指導員として、栗や梨等を生産する果樹農家に対し、病害虫防除等の技術指導だけでなく、規模拡大や加工品開発など、経営全般に関わる様々な相談に応じています。また、特産の「笠間の栗」ブランド化を推進するため、民間企業と連携して栗の冷蔵貯蔵技術の開発に力を入れています。
以前の職場で、7年前に選抜した梨の黒星病抵抗性有望系統の品種登録出願が昨年になって決定したことは印象に残っています。梨の育種は交配から品種登録に至るまで10年以上の長期間を要するため、民間育種の事例が少なく、主に公設試で複数人の担当者が業務を引き継いで地道に行われています。そして、最終的には生産現場が熱望する病害に強い品種が普及する。このような仕事に携わり、農業系公設試の役割の重要性を感じました。
入庁前は、公務員というイメージから、仕事内容はルーティンワークが多いのかなと思っていましたが、実際にはそうではなく、農業の現場から日々様々な相談が寄せられますので、先輩職員とよく相談しながら、新しい技術やアイデア等を活用して柔軟に対応するよう努めています。
農業は技術のマニュアル化が難しい部分が多く、現場での支援には多くの知識と経験が求められます。しかし、私たちの支援の結果が農家の皆さんの経営に直接繋がりますので、緊張感を持って、しっかりと根拠があり、充実した支援内容になるよう心がけています。
海外ドラマが好きなので録画した番組やDVDを観たり、実家で飼っている犬と遊んだりして、リフレッシュします。
2013-2018 | 農業総合センター 生物工学研究所 果樹・花き育種研究室 ・DNAマーカー選抜による二ホンナシ黒星病抵抗性品種の育成 ・二ホンナシみつ症感受性関連遺伝子の探索 |
2019- |
県央農林事務所 笠間地域農業改良普及センター |
勤務前 |
6時00分、起床 |
午前 |
8時30分、グループ打合せ |
昼休み | 昼食 |
午後 | 13時30分、JA梨部会肥料説明会 15時00分、就農相談対応(ブドウ) 16時00分、栗栽培開始講座資料作成 17時00分、活動報告 |
勤務後 | 18時00分、退勤 19時30分、買い物をしながら帰宅 20時00分、夕食 21時00分、読書等 23時00分、就寝 |
農業の現場の状況は日々変化しています。普及指導はその最前線で農業者と接し、その変化に対応する仕事です。農業に関する知識や経験が豊富な人材、他分野からの新しい視点で見られる人材、どちらも同様に求められています。自分なりの働き方が活かせる職場で、一緒にやりがいを感じてみませんか。
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