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更新日:2019年7月26日
この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
(作成:報道・広聴課)
令和元年7月26日(金曜日)
10時30分~11時04分 会見室
産経(幹事社):幹事社の産経新聞です。よろしくお願いします。本日は,まず,知事から発表事項が2つあるということで,よろしくお願いいたします。
知事:では,私の方から2つ程説明させていただきます。一つは,例のパートナーシップ宣誓制度でございますが,その後の進捗状況を簡単にご説明させていただければと思います。
利用状況でございますが,宣誓書の提出,それから予約を合わせて12組ということでございます。それに加えて,市町村関係での宣誓制度を使った取り組みが徐々に広がってきておりまして,水戸市,笠間市,常陸太田市などで,市営住宅や市立病院でこの宣誓制度を使って家族同様の扱いをしていただけるということでございます。
今日,特に強調したいのは,それに加えて,民間でこの宣誓制度を活用していただける動きが広がってきているということです。不動産取引関係で言えば,茨城県宅地建物取引業協会,全日本不動産協会茨城県本部,全国賃貸住宅経営者協会などによって,会員企業に周知するということで,性的マイノリティを差別的に取り扱わない,それから,パートナーシップ宣誓受領証を持っていれば家族同様に取り扱うということで,各企業に周知をしていただいていたり,それから,医療機関で言えば,JA茨城県厚生連,日本赤十字茨城県支部,茨城県済生会,各団体が県の支援策についてご承諾いただきまして,今後,各病院に対して,面会や手術同意などにおいて,パートナーシップの宣誓をされた方々には家族同様と取り扱うということを,順次,依頼していくということでございます。
さらには,生命保険協会茨城県協会では,会員企業に,性的マイノリティを差別的に取り扱わないことに加えて,パートナーを配偶者同様に,例えば,保険金での受取人に指定するようなことも同様に取り扱うということで,依頼をしていただけるということでございます。
今後,さらに加えて,携帯電話での家族割引でありますとか,損害保険での自動車保険における配偶者適用でありますとか,クレジットカードにおける家族カードの発行というところにも今後広がっていくということで,進めていこうと考えています。
ということで,県が始めたパートナーシップ宣誓制度でございますが,こういう形で民間でも扱いが増えることによって,県全体で性的マイノリティの方々に対して,しっかりとした差別のない社会をつくっていく一つの動きになることを期待しているということでございます。パートナーシップ宣誓制度の適用拡大については,以上です。
産経(幹事社):ありがとうございました。それでは,質問に入らせていただきます。幹事社から,まず一つ,こちらに今後の適用拡大というものがあるのですが,これの目途とかそういうものは今は立ってはいるのですか。
知事:もうほぼほぼ話を始めておりまして,そんなに遠くない時期に了解いただける見込みでございます。
産経(幹事社):では,この3点についてはそう遠くない。
知事:近日中に動きがあるかと。
産経(幹事社):ありがとうございます。各社さん,質問があればよろしくお願いします。
TBS:今回,LGBTについてとはいえ,ベーシックを県がまず立ち上げて,これが自治体,そして民間と広がっていく広がりについての何か所感はありますでしょうか。
知事:これは,まず宣誓制度という形をつくって,それを県だけではなく,市町村,さらには民間が取り入れながら,差別のない社会をつくっていくという,この広がりが一番大事であって,そういう意味では,民間団体等がこうやって取り組みを始めていただけるということは,非常に大きなことなのではないかなと思っています。
TBS:今回はLGBTですが,ほかの行政のシステムでもこういうベーシックがいろいろ波及していく,広がっていくという,何か参考になるようなところはありそうでしょうか。
知事:例えば,人権の問題,あるいは,差別的な取り扱いをやめる,そういう似たような案件であれば,今回の取り組みと同様のこともできるのではないかなということで,ある意味,非常にわかりやすい事例をつくれているのではないかなと感じています。
東京:民間団体への波及の部分でちょっとお尋ねしたいのですが,各企業であったり団体から,下部組織といいましょうか,そこに所属している機関に対して,家族と同様の取り扱いをするように伝えていくという内容だと思うのですが,具体的にそれがまだ始まっている段階ではないということでしょうか。
知事:もう依頼を始めています。
東京:依頼を始めていて,そういう取り扱いが実際に運用として始まっているというところもあるのでしょうか。
知事:差別的取り扱いをしないということについてはもう具体的に始まっていると思いますが,さらにそれに加えて,配偶者同様に取り扱えるような定款の変更とかというのは各社まちまちなのではないかなと思います。
東京:わかりました。ありがとうございます。
時事:民間への拡大ということなのですが,県庁内の動きとして,例えば,各種申込用紙に,男女とかの性別欄を排除するとか,そういった話があったと思うのですが,このパートナーシップ制度の適用を受けて,県庁内で庁内のものとして進めていく動きはありますでしょうか。
知事:例えば,採用活動などにおいても,男女の性別の問い方についてちょっと変更しようということで,今,検討しているところでございますし,そのほか,取り入れられることがあれば考えていこうと思っています。
時事:わかりました。ありがとうございます。
共同:宣誓制度が始まって1カ月ということで,自治体や民間に大分広がっていると思うのですが,知事がいろいろな方とお話しされる中で,この宣誓制度への受け止め方というので,どのような声を聞かれたのかということをお聞かせいただきたい。
知事:私の方に聞こえてくるのは,非常にポジティブな反応が多くて,茨城がこれを(都道府県レベルでは)全国で初めてやったということは非常に素晴らしいというお声でありますとか,芸能界の方でも,非常に素晴らしく感動したので,是非今度,表敬訪問したいという方がいらっしゃるとか,あるいは,一昨日まで行われていた全国知事会でもたくさんの他県の知事から非常に注目をいただきまして,あれはどういう風に進めたのかとか,どうやったらああいうことができるのかとか,さまざまなお問い合わせをいただいております。そういう意味で非常に注目度が高い。東京在住の知り合いからも,あれは非常に素晴らしいというお声もいただいておりますので,非常に反応がよかったのではないかなと思っています。
共同:関連して,導入されたときに,自治体などに少しずつ説明して広げていきたいとおっしゃっていたと思うのですが,1カ月で3市と民間とということで,私の想像よりは早く広がっているなという印象なのですが,知事としても想定外だったのか,結構理解が進んでいるなというようなご感想をお持ちなのか。
知事:市町村はこのくらいのスピードになるかなと思ったのですが,民間団体は意外と早く協力の動きが広まってきているのかなという印象を持っています。
産経(幹事社):各社さん,よろしいでしょうか。それでは,2本目のご説明をお願いいたします。
知事:それでは,次に,茨城県公認のVtuber茨ひよりの活動1周年についてご説明をいたしたいと思います。昨年,新たに起用いたしました,県公認のVTuber茨ひよりさんでございますが,ちょうど活動1周年ということになりました。茨ひよりさんは,いばキラTVのアナウンサーとして,昨年8月3日付けでバーチャル広報課・Vtuberチームに配属されて,間もなく1年ということでございます。
2018年度にはさまざまな取り組みを行ってメディアに取り上げられましたが,その結果として,広告換算額にすると,大体2億4,000万円を超える実績を上げたのではないかなと考えております。
2019年度の取り組みといたしましては,4月に幕張メッセで開催されましたニコニコ超会議2019,6月につくば市で開催されましたG20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合における歓迎レセプションや,先日の参議院選挙の啓発動画への出演のほか,定期的な生放送による県の魅力発信など新たなチャレンジをしているところでございます。
今後,8月に,台湾のVtuberフニーさんとコラボ出演の生放送を行う予定でございまして,茨城ゆめ国体・ゆめ大会では,告知のための看板やポスター,新聞広告でPR活動をするとともに,eスポーツ選手権では総合MCを務める予定となっております。
そして,このたび,活動1周年を記念して,8月9日に,県庁舎2階県政シアターで茨ひよりの記念イベントを開催いたします。イベント内容としては,この1年を振り返って,ひよりさんからコメントをいただくとともに,会場のファンとコミュニケーションを行い,その内容をYouTubeで生放送いたします。これまでの活動を紹介したパネル展示や限定グッズの販売も行う予定です。
これに加えて,IBARAKI senseのほか,各企業様の協力のもと,関連イベントを開催します。是非取材をお願いしたいと思います。今後の彼女の活躍を,是非応援いただければ幸いでございます。私からは,以上です。
産経(幹事社):ありがとうございます。それでは,幹事社から質問させていただきます。まず,知事として,1年で大きく広がってきたと思うのですが,その受け止めからお願いします。
知事:自治体で初めての公認Vtuberを取り入れた広報戦略ということで,非常に注目もいただいておりますし,茨ひよりというキャラクターが,若い層の茨城に対する興味を引き寄せる一定の効果は出ているのかなと思います。また,Vtuber自体がいろいろなところで使われているので,サントリーさんとか,今回の台湾とか,さまざまなところとVtuberを通じたコラボの企画もしやすいということで,茨ひよりさんを起用したVtuber戦略は一定の成果を上げているのではないかなと思っています。
産経(幹事社):これからの広がりについて,期待するところは。どういうふうに進めていきたいというのはありますか。
知事:1周年を経過して,さらに茨城の顔としてVtuberを育てていき,どちらかというと,県の行政の広報というと,ある程度年齢の高い方にしか届かないということが多いところを,このVtuberを使うことにより,若者層に県への興味を持ってもらうとか,あるいは県政にどんどん協力してもらうとか,そういうことの一つの大きなツールに育てていきたいと思っています。
あと,海外向けの放送にも,今後,茨ひよりさんに活躍いただくことになっていまして,上に載っているあんこうちゃんが多国語をしゃべるという設定になっておりまして,G20でもそれで英語でしゃべってもらったのですが,そういうノリで,台湾とかさまざまな国での茨城県のPRに茨ひよりというキャラクターを使うことによって,非常に親しみやすい形で茨城を国際的にもアピールしていきたいなと思っています。
産経(幹事社):ありがとうございました。各社さん,質問ある方,よろしくお願いします。
日経:先ほど,一定の効果が出ているというお話があったのですが,例えば,動画で取り上げた場所の観光客が増えていたりとか,具体的な成果としてあらわれてきているところがもしあれば,お聞かせください。
知事:データ的に言うと,YouTubeのチャンネル登録者数が11万5,000人になって,平成31年3月末から約1万5,000人増えたとか,それから,茨ひよりの動画視聴回数が約146万回だということで,これもやはり平成31年3月末から比べると55万回増えているとか,あるいは,ツイッターのフォロー数が1万8,900人になって,これも同じ平成31年3月末からいうと4,000人増えているとか,そういう事実がございますし,要するに,茨ひよりさんというキャラクターがいなければこういう世界には多分,接点がなかっただろうなという,例えば,NHKの「バーチャルさんといっしょ」という番組でMVPをとったり,ニコニコ超会議で,令和おじさんと言われた菅官房長官と茨ひよりのコスプレイヤーが一緒に写真を撮るとか,あるいは,いばキラTVの茨ひよりさんの番組の視聴者が増えているとか,そういうことはなかったと思いますので,そういう意味では,一定の成果があったと私は評価しています。
日経:ありがとうございます。今後の展開のお考えの中で,こういうところが課題かなとお思いのところはありますか。
知事:当初から目指していた海外向けの多言語展開を今後,本格的にしていきたいと思っています。台湾のVtuberのフニーさんというキャラクターとのコラボ企画も進んでおりますので,それを皮切りに,今後,県産品の輸出であるとか,観光客,インバウンドの招致とか,そういうことへの力になってくるのではないかと期待しています。
茨城:1周年ということで,お年寄りなどにもわかりやすくご説明いただければと思うのですが,リアルではなくてバーチャルにしているメリットというのはどういうところなのでしょうか。
知事:私もそれはなかなか説明しきれないかもしれないのですが,Vtuberというリアルに生でコミュニケーションができる,でも,姿は二次元というキャラクターは,生身の人間よりも親しみやすく受け取られるのではないかなと。あるいは,我々世代以下はそうだと思うのですが,昔からアニメやゲームで二次元キャラクターは,自分たちの育ってきた環境の中でも,ある意味,いろいろなキャラクターに慣れ親しんでいる中で,茨城県といういろいろな特徴を持ったものを,変な個性ではなくて,みんなから受け入れられるような個性として表現できる。それがVtuberというもののメリットなのかなと。例えば,私が自身でやったら,何となく嫌いな人と好きな人と分かれてしまうのが,例えば,Vtuberという二次元のキャラクターは大体嫌いになる人はいないということになるのではないかなという気がするのですが。ちょっとわかりません。私もこれは専門じゃないのですけども。
TBS:関連で,ハッスル黄門が引退して,今回,茨ひよりになったと思うのですが,ゆるキャラのメリット,デメリット,あとVtuberのメリット,デメリット,今の二次元,三次元の話ともつながるところだと思いますが,Vtuber先進県の茨城県として,立ち上げてみないとわからないと思いますが,熊本でいうと,くまモンが大きな効果を出していたりとか,そういう予想以上のものがもしかしたら今後出てくるかもしれませんが,何か望む展望はありますでしょうか。
知事:くまモンのような非常に国際的に有名なブランディングができるというのは一つの理想だと思いますので,茨ひよりというVtuberでも是非そういうことを目指していけるといいなと思っています。
あと,ゆるキャラは大体どの県でも横並びにつくってはいるのですが,ただゆるキャラをつくればいいという状況ではなくなってきている中で,今回,ハッスル黄門様が漫遊の旅に出かけられたということで引退されたのですが,そういうことで,これからは非公認のねば~る君が茨城県の宣伝をするという設定も一つのストーリーになりますし,あとは,今,くまモンを見ていると,スピーディーに動いて,みんなと握手したりとか,ものすごく動きがあったりとか,特徴があるのですね。そういう意味では,ねば~る君という,今度,新しく県のゆるキャラとして非公認ながら活躍いただく方はトークが非常に上手だし,伸び上がる驚きのパフォーマンスなども含めて,非常に受け入れられやすいというか,人気を得やすいのではないかなということも考えております。
それに加えて,Vtuberという世界をいち早く他県に先駆けて取り組んだというのは非常に大きいし,最初に取り組むことによって,知名度とかそういうことについても,他の自治体が後からもし同じものをつくったとしても,差をつけて,自治体Vtuberといえば茨ひよりさんというふうにしていくというブランディングを是非目指していければなと思っています。
産経(幹事社):各社さん,よろしいでしょうか。それでは,幹事社から,発表事項以外の質問を2点ほどお願いいたします。
先日,投開票が行われました参院選ですが,県内では過去3番目に低い投票率ということで,知事としては,振り返りと,今後の対策というか,どういうふうに今後は取り組んでいきたいかということを教えていただけないでしょうか。
知事:過去3番目に低い投票率であったことは,ただ残念だなという気持ちでございます。でも,投票率を継続して上げていく努力,さまざまやってはいるのですが,なかなか結果が出てこないというところは,非常に我々としても忸怩たる思いを持っておりまして,それこそ,茨ひよりさんなんかも使って啓発活動などにも動いたわけですし,あるいは,いばキラTVでも,今まであまり政治的な問題に番組はタッチしないというルール,今までの慣習を破って,石岡市のJCさんが主催した立候補予定者の討論会の放送をさせていただいたりとか,さまざま取り組みはしているのですが,今後も引き続きそういう取り組み,特に,若者層を中心に,政治の論点,そういうものをわかりやすく伝えていくという努力を県としてもすることによって,選挙の意義を理解してもらう努力は続けていきたいと思っています。
産経(幹事社):ありがとうございます。2点目なのですが,昨日,取手いじめの件で県の処分が出ましたが,処分の内容としての知事としての受け止めといいますか,お願いいたします。
知事:まず,その前に,亡くなられた生徒の方には心よりご冥福をお祈りするとともに,ご遺族にも心からお悔やみを申し上げたいと思います。
今回の処分,事件発生から大変時間がかかって,報告書が出て,処分に至って,またしばらくして取手市が再発防止策を秋ぐらいにまとめられると思うのですが,そういうことで,非常に時間はかかってしまいましたが,何とかここまで来たということなのかなと思っています。
処分の内容については,きちんと精査をした上で,あと,現在,いじめの問題が非常に世間の大きな関心があるということもある程度加味しながら検討した結果でございますので,適切なものであると思っています。
産経(幹事社):ありがとうございます。幹事社からは,以上です。各社さん,ある方はお願いいたします。
日経:先日,群馬県で新知事が誕生して,知事ご自身も東京で面会されたというお話を伺ったのですが,北関東というくくりで見て,連携を深めていくという方向性かと思うのですが,改めて山本知事誕生に対する受け止めと,連携してやっていきたい施策等ありましたらお願いいたします。
知事:山本知事は,IT担当大臣のときに,私,シスコシステムズで役員として勤務していたころ,いろいろお世話になった経験がございますので,そういう話も,この前,東京でお会いしたときにさせていただきました。
北関東連携して観光誘客の取り組みをしていくとか,あるいは,今後の行政におけるITの取り入れ方についても是非連携していきたいというようなお話もいただきましたので,是非積極的にやっていきたいなと思っています。
毎日:2点,お伺いします。1点目は,先日,記者クラブのほうにも投げ込まれました水戸駅ビル内に地酒のバーがオープンするという話で,以前から,知事,日本酒,地酒のPRに関しては非常に積極的にやられていたと思うのですが,実際にこの場所を選んだ理由とか,どういう経緯があって,どういう時期から取り組み始めて,ああいうものを出すことになったのか,その辺のところをちょっと教えていただければ。
知事:茨城県は,そもそも約40の酒蔵があって,今回も鑑評会(全国新酒鑑評会)で金賞を取った銘柄が12という,ある意味,日本酒大県と言ったら変でしょうか,非常にさまざまなたくさんの銘柄がつくられているにもかかわらず,そもそも茨城でお酒がつくられているということ自体,実はあまり東京で知られていないという問題意識を持っていました。一方で,それをまとめて皆さんに展示する場所,あるいは試していただける場所,そういう意味も込めて「IBARAKI sense」を銀座につくったわけでございますが,茨城県内にもそういう場所をつくった方がいいのではないかと。
ちょうど去年の福井国体に行ったときに,福井駅に地酒スタンドがあって,非常にそれが魅力的に映ったものですから,是非これを水戸駅とかつくば駅という一番人の往来の多い,あるいは,茨城の顔になるような都市の駅にそういう場所が欲しいなという話をして,JRさん等とも交渉しながら,一番目につくミルクスタンドの隣がいいのではないかということになりまして,ミルクスタンドと連携して,黄門様が飲んでいたといわれるミルクとお酒を合わせた牛乳酒をふるまってみたりとか,そういう企画も含めて,茨城のお酒の宣伝を,今回,国体にいらっしゃる方とか,ロックインフェスティバルにいらっしゃる方とかに,行きがけ,帰りがけにちょっと試してもらうような,そういう場所をつくりたいということで,今回,これが実現した次第でございます。
毎日:もう一点なんですけど,いじめ問題の処分なんですが,担任だった教諭が一番処分が重くて停職一月ということになりました。これまでの前例とかですね,照らして決められたと思うんですけど,中学生の命が亡くなっていると,しかもここに至るまで様々な紆余曲折があったということを考えたときに,市民感覚として,やや,ちょっと軽いのではないかという印象を持ちます。その方以外にも,減給であるとか戒告の処分がありますが,いずれもいじめ自殺というだけでなく,その後の経緯も,色んなことがあったことを考えると,やや軽いのではないかという印象を持つ方もいらっしゃると思いますし,私もそう思っています。知事はその辺はどのように思ってますか。
知事:そういう市民感覚は私も共有しております。この処分の内容につきましては,過去の事例に照らすと,最初は担任の先生も減給ということだったのですが,私も,今のいじめに対する市民感覚もどんどん変わってきているということ,さらには,教室での生徒と担任の先生のいろいろなやり取りの報告書に書かれている経緯,そういうところを踏まえて,もうちょっと再考した方がいいのではないかということで,弁護士の先生なんかと再度相談させて,今回,こういう処分の内容に変更してきておりますので,そういうところは共有しつつ,適正な今回の処分内容になったのではないかなと思っています。
茨城:東京五輪の関連でお伺いします。イベントもありますが,開幕まで1年ということになりました。現時点で,本番に向けての準備の進捗状況について,知事はどのような手応えを感じていらっしゃるか。プラス,本番に向けて,今後どのように進めていきたいか,そのあたりをお伺いできればと思います。
知事:オリンピックの準備については,カシマサッカースタジアムのある鹿行地域も含めて,着々と行われてきているのではないかなと。我々としても,例えば,渋滞回避のためのスタジアムから高速道路の入口までの交通誘導の新しい施策を,今後発表させていただく予定ですが,検討しているとか,あるいは,ボランティアの方々のトレーニング等も始めるとか,そういう意味では,あと1年という今の準備というのは順調に進んできているのではないかなと思います。
それに加えて,そのずっと手前の,あと2カ月後に我々は国体がございますので,国体を成功させることも,東京オリンピックに対する弾みをつけるという意味でも,茨城県にとっては大事なことなのではないかなと思います。
茨城:関連でもう1問だけお願いします。自治体のほうからは,東京,または首都圏だけではなくて,地方への五輪の開催の波及効果を期待する声も多いと思いますが,知事としては,国や組織委員会に対して,そのあたりで望むようなこと,期待することがあれば,教えていただければと思います。
知事:国や組織委員会に,特段期待すること,聖火リレーですね。スポンサー枠で選ばれる方が今回非常に多いので驚いたのですが,県の選出枠は,県内を走る走者のうち2割ぐらいしか県の割り当てがなくて,あとは皆さんスポンサー枠ということで,県のゆかりの人を選んでいただけるということになってはいるものの,是非地元が盛り上がるような形でランナーを選んでいただけるように,組織委員会もスポンサーと連携してご配慮いただければありがたいなと思っています。
あと,今度はベルギーが水戸とかひたちなかとかをキャンプ地として選んでいただいているわけなのですが,それに関連して,今年の8月の黄門まつりにもベルギー大使がおいでになるという話もございます。そういう意味では,事前キャンプへのつながりなどから,国際的ないろいろなつながりが,今後,活発になっていくというのは,地方の我々にとっては非常に大きなことなのかなと思っています。
産経(幹事社):各社さん,よろしいでしょうか。それでは,ありがとうございました。
知事:ありがとうございました。
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