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更新日:2019年1月26日

県広報紙「ひばり」2月号「特集」

ほしいも図鑑
日本一!全国シェア9割を誇る茨城のほしいも

本県では、ひたちなか市や那珂市、東海村を中心に、火山灰由来の水はけの良い土壌や冬季の長い晴天など、恵まれた環境でほしいもが作られています。

原料のサツマイモ自体栄養が豊富ですが、ほしいもは、乾燥によりさらに栄養成分が凝縮されています。エネルギー源となる炭水化物はもちろん、腸内環境を整える効果があるといわれる食物繊維や、日本人に不足しがちなミネラルのカリウム、カルシウムのほか、鉄分も豊富です。また、ビタミンB6や、加工する工程でやや減りますがビタミンCも含まれています。

蒸す」「切る」「乾燥させる」という工程一つ一つに熟練の技が光るほしいもは、砂糖や添加物を一切使用しないので、自然の甘さを楽しむことができ、安心して召し上がれます。

 

お好みのほしいもを召し上がれ

ほしいもの種類

平干し

ほしいもの定番

手の平くらいの大きさのものが見栄えが良く人気ですが、糖化が進みやすいのは、実は小ぶりなサツマイモの方です。白い粉が吹いているのは、糖分が表面に浮き出て結晶化したもの。甘くおいしいほしいもの証です。オーブントースターなどで少し加熱すると、グッと甘みが増しておいしくなります。

 

丸干し

ほしいもの大産地ならではのご当地ほしいも

蒸したサツマイモの皮をむき、そのまま干したもの。平干しに比べ厚い分、乾燥に2~3倍の2週間程の期間がかかり、希少で高級。極上の甘さと軟らかさが特徴です。特に水分量の多い内側は、ねっとりとした独特の食感が楽しめます。「サツマイモの凝縮したおいしさを味わえる」と、根強いファンも多くいらっしゃいます。

 

さつまいもの品種

タマユタカ

昔ながらの品種

ほしいもと共に歴史を歩んだスタンダードな品種。昔ながらの定番で、飽きが来ない味わいです。

 

いずみ(泉13号)

幻の品種

育ちにくく、手間がかかる希少な品種。濃厚な甘みと軟らかな食感で、粘り気も強く、ファンの間では「いもいもしい」と表現されることも。

 

べにはるか

近年人気の品種

鮮やかな黄金色で、甘みが強く、しっとりと軟らかい食感。焼きいもにしてもおいしい品種です。

 

ほしいもが出来るまで

1.さつまいもの収穫

2.貯蔵による糖化

貯蔵施設に原料イモを保管し、でんぷんが徐々にショ糖に変わり、甘みが増すのを待ちます。

3.洗浄、選別

機械にサツマイモを入れ、水を掛けながら泥を落とします。サツマイモのサイズによって仕分けます。

4.蒸す

蒸気で60分~90分サツマイモを蒸します。ふかしすぎても甘みが抜けてしまうので、品種やサイズによって蒸し加減を調整します。

5.皮むき、スライス

皮をむいたサツマイモは包丁で切りにくいため、ピアノ線を枠に張った「つき台」と呼ばれる切断機を使いスライスします。

6.乾燥

干し網の上に一枚ずつ丁寧に並べます。乾燥の方法は、ビニールハウスでの天日干しや機械乾燥などがあります。

7.完成

乾燥を終えたほしいもを梱包して、出荷します。

撮影協力

株式会社幸田商店(ひたちなか市)

 

ほしいもの歴史

本県でのほしいも製造は、那珂湊(現ひたちなか市)で始まりました。湊町のせんべい屋・湯浅藤七ゆあさとうしちさんが1908年にほしいもの製造を始め、同じ頃、那珂湊に程近い阿字ヶ浦の小池吉兵衛こいけきちべえさんも製造を始めました。
この2人の人物のサツマイモの栽培・加工方法により、茨城のほしいも造りが広まったそうです。


大正~昭和初期の那珂郡甘藷切干業組合のほしいも広告

 

絶品・ほしいも春巻き

パリパリの皮と、もちもちのほしいもの食感が楽しめます。溶けたチーズとの相性も抜群

<材料>

ほしいも8
ベーコン4
トマト1/2個
玉ネギ1/4個
ピーマン1
スライスチーズ4
春巻きの皮8
塩・こしょう
サラダ油

<作り方>

  1. ベーコン、玉ネギ、ピーマンを
    千切りにし、塩・こしょうで炒
    める。
  2. 半分の長さに切ったほしいも
    と、薄切りのトマト、1.、チー
    ズを春巻きの皮で包み、色よ
    く揚げる。
  3. お好みでケチャップとソース
    を混ぜたものや、マスタード
    などを添える。

 

この記事に関する問い合わせ先

ほしいもの品種・原料に関して

県産地振興課
☎029(301)3950

 

ほしいもの販売に関して

県販売流通課
☎029(301)3966

 

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問い合わせ先

販売流通課
029(301)3966

 

 

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