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更新日:2023年7月1日
県では、地域外からの新しい視点で、県北地域の資源の活用や課題の解決につながるビジネスを起こし、その成果を地域に広く波及できる方を、起業型地域おこし協力隊(KENPOKU PROJECT E)として委嘱しています。
これまでに、23人の協力隊員が生まれ、そのうち15人の方が起業しています。
今回は起業を実現させた3つの取り組みを紹介します。
赤羽 悠斗(あかばねゆうと)さん(神奈川県出身)
県北地域の新たな特産品となるよう、日立市で耕作放棄地を活用したアボカド栽培に挑戦している赤羽さん。
環境に配慮した持続可能な農業をテーマに、家庭から出る生ごみや放置竹林を、燃料や肥料として活用し、「ごみ」を「資源」に変える新しい農業の形を目指しています。
昨年7月には、取り組みを多くの方に知ってもらうため、クラウドファンディングに挑戦し、見事目標額を達成。現在は14品種約200本のアボカドを栽培しています。(初収穫は来年12月頃を予定)
また、SDGsや地域活動に関する講演を行い、環境に配慮した栽培方法を普及させることで、新規就農者を増やし、地域課題の解決を目指して活動しています。
「取り組みを通じて、農業や社会問題に興味を持つ人が増えたら嬉しい」と赤羽さんは語ります。
和田(わだ)まりあさん(つくば市出身)
中村 聖(なかむらさとし)さん(神奈川県出身)
昨年5月、大子町に古民家を改装したコーヒーと家具の店「hajimari」をオープンしました。
ここでは、コーヒー豆専門店での勤務経験がある和田さんがコーヒーを担当し、建築設計の経験がある中村さんが、町内の空き家の片付け時に不要となった家具をリメイクして販売しています。
「昔からある、町の商店街のようなレトロなものを活かしながら、新しいものを取り入れていくのは、外から来た自分たちだからこそできる」と中村さん。
和田さんは、「今後は本当の意味での自立を目指しつつ、初心(ハジマリ)を忘れずに、私たち自身もお店も成長していきたい」と意気込みを語ります。
二人は、1月に起業型地域おこし協力隊の活動期間を終了しましたが、今後も地域を巻き込んださらなる活躍が期待されます。
hajimari(ハジマリ)
久慈郡大子町矢田654〈営業日時〉木・金・土・日/10時~17時※臨時休業有
鈴木 友貴(すずきゆうき)さん(岐阜県出身)
大子町に移住して、県北地域を中心としたテントサウナの運営を通じた地域の活性化に挑戦している鈴木さん。
「人と自然をつなぐ、街にも人にも愛されるサスティナブルなサウナを目指していきたい」と語ります。
全国でも数人しかいないプロとして「ウィスキング※1」という技術を駆使し、各地でサウナイベントを主催・プロデュース。
また、久慈川沿いのキャンプ場において奥久慈茶を使用したロウリュウ※2を実施するなど、大子町の自然や資源を最大限に活かした活動を行っています。
「今後はテントサウナだけでなく、森の中でサウナが体験できる施設も造りたい」と未来の大子町の風景を見据えています。
※1
ヴィヒタという葉っぱを使い、全身を叩いたり、なでたりする北欧発祥のマッサージ
※2
熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させることにより、体感温度を上げて発汗作用を促進する入浴法
県では、アウトドアをテーマとしたWEB動画「県北高校焚き火
部の野望」を公開しています。
全シーンが県北で制作され、自然やアウトドアスポット、地元産
の食材など、県北地域の魅力がたっぷりと詰まっています。
この夏は動画を見て、ロケ地を巡って、県北地域の魅力を味わってみませんか。
第12回観光映像大賞ファイナリストにノミネートされました!
道の駅日立おさかなセンター(日立市)
道の駅ひたちおおた(常陸太田市)
磯原海岸(北茨城市)
Bush&Lake inはぎビレッジ(高萩市)
御前山青少年旅行村(常陸大宮市)
常陸大子駅前商店街(大子町)ほか
県北6市町のハイキング道などをつなぎ、自然や歴史、文化などに触れながら里山を巡る周回コース「茨城県北ロングトレイル(外部サイトへリンク)」。
日常の中の非日常を体験しに、ぜひお出掛けください。
〈生瀬富士周遊コース〉(大子町)
町営袋田第一駐車場~生瀬富士~袋田の滝~町営袋田第一駐車場
所要時間:約3時間40分距離:5.3km
県県北振興局
☎029(301)2715
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